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女のけもの道

2014/06/18

第2回 トレイルランニングのマナーについて考えてみた

読者の皆さま、こんにちは。
『女のけもの道』第2回のお題は「トレイルランニングのマナー」についてです。
ちなみにトレラン王国エンジェルズのエンジェルズですが聖書に出てくる天使ではなく、チャーリーズエンジェルズのイメージです。よろしくお願いします♪

今回は座談会形式で山のルールやマナーをじっくり話し合い、トレイルランナーに必要な事、私たちに何が出来るのか探っていきたいと思います。
今回に限り女子目線はありません。トレイルランニングと山が大好きなエンジェルズが、ゆる~くあつ~く、そして真面目に語ります!(Yoko)


丹沢のオーディエンス

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今回はトレイルランナーのマナーや登山者(ハイカー)との干渉について考えたいと思います。例えばトレイルで登山者とすれ違うとき、追い越すときのマナーができていないという問題があるね。
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私、このあいだ高尾山~陣馬山に出かけたのだけど、下りのシングルトラックで突然後ろから「おぉぉはぁ〜〜ざぁぁっすっ!!」みたいな声が聞こえて、「何なの!?何事?」と思ったらトレイルランナーが走ってやってきたのだけど、「こんにちは」とか「おはようごいます」とかちゃんと挨拶できないのかなととても不愉快になった。ただ自分の存在を知らせるだけではなく、挨拶はきちんとするのがマナーだよね。
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私も高尾山で、後ろから走ってきた人が「すいませ――ん」って。言葉では発しているといっても、態度も言い方も、当たり前のように「どけどけ、道、開けてくれ」って聞こえた。
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よくあるのが、自分たちが下っていて、下からハイカーさん達が登って来るケース。ハイカーさんが止まった時は全てが「どうぞ」といっている訳ではなくて、ただ怖いから止まっているのに、「ありがとうございま〜〜す」って言って駆け抜けて行くトレイルランナーがとても多い。多分、止まったハイカーさんはきっと不快に思っている。「譲った訳じゃないよぉ」って。で、いくらそこで「ありがとうございます」「こんにちは」ってひとこと言っても、もう走り抜けて行った事で凄く不愉快だよね。だから、私はいつも「どうぞお先に。上り優先ですから」って言う。ハイカーさんから「いいよ。疲れているから。先に降りて」って言われた場合、「ありがとうございます」って歩いて通る。そうすれば問題ないのに。
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そう。そうすれば何の問題もないよね。やっぱり、歩かないとダメだよね。そこの所は絶対に。
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すれ違う時はね、絶対に。抜く時もすれ違う時も、必ず歩く、声を掛けてね。
一同
うんうん。
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早歩きぐらいはセーフ。
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待たせて悪いから、ちょっと小走りって言うのは分かるけどね。
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その小走りはきっと相手も分かってくれるから、走って駆け抜けるという意味ではないよね。
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それで良いと思うけどね。でもこんなことがあったの。まだ、私がトレラン始めたばかりの頃で、走りたいという気持ちが強い時の話ね。シングルトラックで結構前にハイカーさんがいて、「おはようございます」って大きな声で、声を掛けたけど、聞こえていなかったので、申し訳ないと思いながらも後ろをついて歩いていたの。それで、シングルトラックから道幅が広く変わった時に、小走りでハイカーさんを抜いたの。抜いた時に、もの凄くびっくりされて。その人はよく見たら、イヤホンでラジオを聞いていたの。
一同
あぁぁ〜。
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全然気づいていなくて。そりゃ、びっくりするよね。突然現れて抜いて行ったから。それで私の後ろにいた旦那さんがハイカーさんに怒鳴られてしまったの。
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でも、その登山者にも問題あるよね。
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基本的に、前からでも後ろからでも、登山者を見つけたら、走るのを止めて歩くのが習慣というか、ルールじゃないと。この間、丹沢に行った時なんだけど。小屋の前って人が沢山いるでしょ。でも、そんなのおかまいなしで凄いスピードで駆け下りて行って、まるでその人達がオーディエンスであるかのように駆け下りて行ったの。
一同
信じられない。
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小屋の前は凄い人の数だったんだよ。
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なんか、ちょっと勘違いしている人がいるよね。
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その人は山の基本的なルールを知らないと思う。ただのランナーで山を走っているのだと思う。
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知らない人は、本当に山のルール知らないよね。
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トレランが競技化し始めて、とにかく速くなりたいって思っているロードの選手が山のルールを知らないまま走っているよね。問題はそこだよね。
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あと、何人かで走っている時に道を譲ってもらったら、「あと何人来ます」って伝えることも大切だよね。
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それ大事。それで、全員を通らせてもらうのか。それとも、一度区切って、先に行ってもらうとかね。一緒にいる人達が声をかけて、相手を見て、その時々によって対応すれば良いなと思うけどな。
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さっきの競技思考の話だけど。駆け抜けて行く人を見た時、注意したくても駆け抜けて行ってしまうので、言えなくって。あの人達はずっと分からないのかな?
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たぶん、この記事を見たとしても自分の事とは思わないんだろうね。
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おそらく、その人達は気づいていないのだと思う。走る事に夢中になりすぎていて、前に人がいる事すら気付いていないのかもしれない。前を見る、後ろの事を気にするのを心がけるのが大事だと思う。
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フィールドが山だと言うこと。これをしっかり理解してほしい。山には山のルールがあって、危険を伴う事。普通のロードとは違う。だからロードのレースとは違うトレランのレース、その辺をしっかりと分かってもらいたいね。練習の時もハイカーさんがいたら止まる。で、いなくなったら走れる所は走る。それがトレイルランだという事を分かってもらって、走ってもらいたい。
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それを分かってもらうために私たちに何が出来るか? 簡単にはいかないかもしれないけど、知らない、聞こえないままのトレイルランナーに(良識ある行動やマナーを)伝えていかなければいけないね。
一同
そうそう。
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私がトレランを始めた時はセミナーで基本的なマナーやルールは教えてもらったので、まずはセミナーに参加するなりよく知っている人と一緒に始めた方がいい。
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私たちが参加していたころのセミナーはルールについて詳しくうるさく指導してくれていたけど、今の競技志向のセミナーは基本的なことは知っていることを前提に行っているので、マナーについて指導はあまりしないみたい。そこにいきなり参加するとさっきみたいな問題がいつまでたっても解消されない。
一同
なるほど~。
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初心者向けのセミナーだけではなく、上級者向けのセミナーでも山のルールの指導、確認が必要でしょう。
一同
賛成!!
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丹沢のゴールデンルート大倉尾根。ハイカーも
トレイルランナーも皆仲間。今日もニコニコ楽しく登山


トレイルランナーは高尾山に行ってはいけない!?

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セミナーやツアーも日帰りだと、週末にわりと都心に近い人がよく集まる場所で行われたり、時間帯も日中のハイカーや幼稚園の遠足などやっている人が多い時間帯に集団で駆け抜けるケースがあるみたいだけど、場所、人数、時間帯をみんなどう思っている?
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2007年ぐらいから高尾は人が多いので行っていない。
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鎌倉ではトレラン禁止? 地元の人からトレイルランを禁止してほしいという主旨の陳情書が市に出されたと聞いたけど。
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陳情を出された方々は日頃、山を歩かれている方たちで、清掃活動などもしている地元町内会の皆さんが主体のようで、長年守ってきたトレイルに走りにくる人が増えてきて陳情がだされた。
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私も自宅が鎌倉に近いから、早朝に一人で走りに行くことがあるけど、その時間帯は人が少なくたまに犬の散歩の人に会うぐらい。鎌倉を走っては行けないではなく、時間帯や人数を考慮してでかければ気持ちよく走れる。
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何が悪い、誰が悪いということではなく、同じフィールドを楽しむための方法を率先して考えればいい。そうすれば、それぞれが同じフィールドを楽しむことが出来ると思うのだけど。
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高尾でもメインのルートは人が多いけど、裏ルートを行けばハイカーさんは少ないので、大勢ではなく数人で走っていてハイカーさんを見つけたら止まるなど気をつければ、それほど問題にはならないのでは? テレビなどで取り挙げられてしまうのは、メインのルートを駆け抜けているからでしょ。
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このまえ久しぶりに箱根の金時山へ行ったけど、登山者のみなさんによく話しかけられるし快く接してくれる。
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ちなみに箱根に大勢でいったらどうなの?
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私の友達はここは走らないでくださいと言われた。
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初めて箱根に行った時、ハイカーさんに植物は踏まないように言われた。「踏んではいないです」と言ったけど。
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箱根はもともと植生を守るために並んで歩いてはいけない条例があるの。なので『ハコネ50K』レースは抜く時に並ぶので条例に抵触すると環境庁から言われて終わってしまったと聞いている。
一同
そうなんだ〜
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そうゆう条例があるけど、みんな結構並んで歩いているよね。
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それもやっぱり知らないからだと思う。大勢じゃなくても、数人で行ったとしても、並んで走ったら結局は同じ事。大人数すぎて「ちょっとこれは」って思ったら、それは考えなければいけないんだよね。集団で10人、20人はやっぱり周囲に迷惑をかける場合があるし、それが、グループごと5人くらいで少し離れていたら、それは全く違うものなのだと思う。ツアーや講習会ではそうゆう配慮も必要だと思う。
一同 
うん、うん。
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メジャーなコースに行くと、「あ、トレイルランナーだ」みたいな感じでよく言われて、なんだか罪悪感にかられて、「登山もやります!」とか言っちゃったりとか(笑)。「歩くこともできます」とか言っちゃったりして。
一同 
ある!ある!(一同爆笑)
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そうやって必ず止まって、コミュニケーションを取るっていうのは必要なのかなって。そうすれば相手も笑顔で接してくれるし。
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もともと山ですれ違うときに挨拶をするっていうのは、何のためにできたんだろう? やっぱり、万一の事故が起こった時、のちのちの情報につながるとか、何かあるんだよね。
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挨拶したら、覚えてるし。
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それが大きいのじゃないのかな。すれ違うときでも追い越すときでも、お互いの存在を確認し合うっていう―。山はそれだけ危険が伴う場所なんだよね。
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トレイルですれ違う際は人だけじやない。
路傍に咲く可憐な花や植物にも注意して

「もしかして君たちトレイルランナー?」

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前のテーマになっちゃうのだけど、私たちがトレイルランナーとして山にいるときって荷物が少ないでしょ、あるとき、山小屋で登山者に合ったときに「そんな荷物で山に来て大丈夫なの、何かあったときどうするの」って。でも、ちゃんとこの中に入っているんですって言って、あ〜そうなんだみたいな感じで...。私たちの荷物には必要最低限のものは入ってるじゃない。でも、登山者の人はトレイルランナーの荷物の少なさに対しても、不信感を抱いているんだろうね。
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私も剱(北アルプス)で怒られた。「何だその荷物は」って。だから全部入ってますって。「靴はどうなんだ」って言うから、裏、こんなになってますって見せたら「滑らないようにできてんのか」って。なんだろ、見慣れないものに対しての、抵抗とか若干嫌悪感とかあるのかもしれないね。
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なんか、短パンで素足とか、今だとサンダルとかってのも。
一同 
そっか〜!サンダルか〜!
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ただサンダルで槍(北アルプス)に登る人はいないよね。サンダルで走るのは、その人にとっての近所の低山なんだよね。せいぜい高くても箱根レベル。でも、箱根に真剣に登山で来てる人にとってみたら、山登りにサンダルなんてってなるよね。
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たとえば、登山者にそういう事を言われたときに、何でそんなこと言うのって思わずに、その理由を丁寧に説明したら、その後わかってもらえるかもしれないし。
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そのあと会話も生まれるし。
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やっぱり会話だね。
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煙たがっちゃダメ!
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何か言ってくるってことは、気にかけてくれてるってことだよね。
一同
そうそう!
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私、なんか、ハイカーとトレイルランナーで分けて、トレイルランナーのマナーが悪いっていうのは、ちょっと疑問に思っていて。今回は、私たちがトレイルランナーだからこういった話しをしてるけど、マナーが悪い人って、基本的にどこにいてもマナーが悪い。
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根本的に。
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倫理の問題。普段からそうでしょって。
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挨拶をしているのに、しないハイカーだっていっぱいいるし、明らかに(トレイルランナーを)敵視してる人もいて、わたしはその時点で人間的にどうなんだって、実は思う。実は思うんだけど、でもその話しはこっちに置いておいてってなんだよね。
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山っていう同じフィールドだから、カテゴリー分けしてどっちが悪いってする必要はないよね。でも、元々やっぱり、登山者が先にいて、後からランナーが入ってきたからね。
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あと、こっち(ランナー)の方が傷つける可能性があるから、よりランナーが気をつけないとって話しだね。
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旅行に行ったとき、地方の山に出かけることがあるけど、地方だからトレランなんて知らないだろうって思ってても、あ、「もしかしてトレイルランナー?」って親しみを込めて言われたりとか。
一同
あー、テレビ(NHK)効果。
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鏑木さんのファンなんですよとか、九州の方とかで言われて嬉しかったりしたの。多分本当は興味があるんだよね。
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ちょっと前までは、「特急さんが来たよ〜」とか言われたのが、今はトレイルランナーってくくりで言われるようになったね。
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そうやって知ってくれることはすごくいいことだし、お互いのことわかり合ったほうがいいもんね。


参加賞に「ブラシ?」。ありでしょ

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この間、UTMF主催の『トレイルランナーのための自然学校』に参加してきたの。レース前後のコース上で、植物への影響を調査している先生のお話を聞いたのね。まず最初にコース上の3地点について、レース前後の写真をそれぞれ見せてもらったんだけど。どの写真も、参加した選手が登山道を踏み外すことなく走っていたことを示していたの。レースの前後どちらか見分けがつかない写真もあって。とても2,000名以上のランナーが走ったとは思えない!! 皆マナーを守って走っていたんだなぁと感動したよ!
一同
へぇ~!!
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もうひとつビックリしたのは、身近なトレイルのすぐ脇に、希少種の植物が生えているかもしれないってこと。先生がトレイル上で、「これは絶滅危惧種です」って、とっても小さな目立たない植物を教えてくれたんだけど、そのトレイル、たまたまUTMFの応援で自分が走ったトレイル(コース上ではない)だったの。その時ちょっとでもトレイルを踏み外していたら...と思うとゾッとした。
一同
ふぅーん。
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でね、その先生に「今後トレイルランナーがトレイルを使用するにあたって、できることは?」と聞いたら、靴をきれいにしてトレイルに入ってほしいって。
一同
???
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たとえば"オオバコ"。踏まれても枯れないような雑草で、きっと近くの公園や道路脇にあるよね。あれって種が結構ひっつきやすいらしいの。もし公園で自分の靴にくっついた種子が、トレイルに運ばれて、環境がマッチしちゃって爆発的に繁殖したとしたら...。そのせいで、もともと存在していた植物が枯れてしまうかもしれない。そこで、不用意に種子など持ち込むことがないように、トレイルに入る前に靴についた土をブラシで落としたり、靴底を洗い流したりしてほしいってお話だったの。レースで大会側が対応策を検討するってことも必要だけど、何か自分たちレベルでできることはないかなと思って。
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気にしたことなかった。。。
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気にしたことなかったね~。
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知らなかったからだよね~。でもね、私は必ず山に行ったら、その日の行程が終わったときに、とりあえず靴をパンパンパーンとはたいて、靴底についた土などを元に戻してあげる。はたいているだけだから、全部の土がとれているわけではないけど、持ち帰らずに、元あった場所に戻してあげる。どこかに連れて行かない、というよりは"元に戻してあげる"ことを意識してやってる。
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それ、イイ!!
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汚くするんじゃなくて、ちゃんと戻すということで。
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あと、備え付けのブラシや水道があるところって、入山する前にも使っていいんだね!
一同
そう!気づかなかった~!!
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下山してから、靴をきれいにして帰ることばっかり考えていたけど。
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そう、両方でいいんだね。
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山を登る前に、自分が連れてきたモノをいったん落として、下山してからも、持ち帰らないように洗い落として帰る。
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尾瀬とかは、『種とりマット』みたいなのが置いてあって、そこで靴についている土や種を落として、外から連れてこないように、と守っているよね。
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そう、尾瀬はすごい守られているよね~。
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ニュージーランドでは、入国のとき、自分が履いている靴とかエアーブラシできれいにしてから入国させられた~。持ち物チェックも厳しくて、土のついた靴は別室に持っていかれて、シュシュシューーッって轟音がしたあと、キレイになって戻ってきてた(笑)。
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そう、そんな感じ。私も全然知らずに行ったので、え? 何でだろう?」って思ったけど。ニュージーランドは歴史的に新しい国だけど、そのきれいな環境を汚されないように、外から違う品種の種が入ってきたりするのを、こんなに厳しくしているんだ~と思って。
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きちんと自分たちの国を自分たちで守っているんだよね。自然のバランスを崩さないために。
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そう、海外ではそういう考え方が身についている人がいるわけじゃない、だからUTMFなどの大会で「レース前に靴をきれいにしてください」と言われても、自然界を守るためだとすぐに理解してくれるんじゃないかな。日本人のほうが「何なのコレ?」ってなっちゃうんじゃないかな? 最初はね。知らないから。
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靴をきれいにするブラシとか水道とか、もっといろんなところにあってもいいよね。使い方を知らないと意味がないけど。レースなんかたくさんの人が一度に入ってきて、いろんなものが入る可能性があるから、持ち物預かりやゼッケン受付のところに、そういうものがあってもいいよね。靴をエアーブラシでシュシューってできたりとか、してもいいよね。
一同
いい!
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レースはそういうことが可能だよね。それから、高尾山口の駅前とか、水道やブラシあるからいいよね。
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丹沢の大倉尾根とかもね。
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ザックにぶらさげてもアリだよね!?意識してやってるんだよ!っていうアピールにもなるし。
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参加賞がソレってどう?
一同
「ぅおおーーっ!(爆)それイイ!!(大拍手)
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前に一度、商品ではもらったけど。松本大さんのバーチカルの大会で。商品で靴ブラシ。
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やっぱり、そういうことわかっているからプレゼントしてくれたんだね。
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初めてだったもん。靴ブラシ??なんで?って。理由が今わかった!
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いいね~!それ広めたいね~!
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UTMBの参加賞でもらったゴミ入れ、今回UTMFの参加賞にもなったけど。ああいうのってスゴクいい!!
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正直、Tシャツより全然イイ!使えるもののほうがイイよね。
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そうしたら、みんなも気を付けるようになるよね。何で(その参加賞を)もらったの?って考えるようになる。
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自分たちで自分たちのフィールドを守りましょう。じゃ、ブラシ隊長ってことで(笑)

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これが話題のブラシの正体


アルプスの本場スイスでは

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海外ではどうなのかな? 日本と同じように、ハイカーさんとトレイルランナーとのトラブルってあるのかな? 海外でのマナーについて誰か知ってる?
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歴史の違いがあると思うんだよね。トレイルランニングは日本でも最近普及してきたけど、まだそんなに歴史が長いものでもないし、山をスポーツとして走り出したのはここ最近のこと。国体の山岳競技は別としてね。だけどヨーロッパの山岳地域では、そういうのが当たり前のようにスポーツになっていたんだよね。
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海外レースに出たり、旅行とくっつけて海外で山に登った時に感じたことだけど、向こうでは走っていることに対してリスペクトしてくれている気がする。
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でも、それは"レース"だから、実際のところはわからないよね。日本のレースでも海外の選手が来ればウェルカムな感じだと思う。だけど、日本ではハイカーさんとトレイルランナーとの間に問題があるわけだし。その辺りはスイスに住んでいる"なっちゃん"(エンジェルズの親友)とかに聞いてみたいところだね。
一同
いいね!

――ここで場を変えてスイス在住のNatsukoさんからのコメント。
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トレイルランナーとハイカーの問題ってスイスではあるのかな?私も海外でトレランとかトレッキングしたことあるけど、ウェルカムな感じの方が強く出てきちゃうかなと思って。本当のところどうなんだろ?
Natsuko
トレイルランナーとハイカーの問題は、スイスではあんまりないと思うなー。言葉がわからないから情報が入ってこないだけなのか、実際ないのか断言はできないけど、こっちの友達にはそんな問題はないと思うって言われたよ。走っていてハイカーがいたら、スピードダウンするよ、って。山にくる人はそれなりのマナーが、というか当たり前にお互いをリスペクトしていると思う。
日本で問題となるのは山のマナーを知らないランナーがいることも原因のひとつだよね。スイスでは、山を走る、ということはけっこう前からあるような感じがするよ。日本の最近のブームとはちょっと違うかな。ちなみに『Sierre-Zinal』という大会は、たしか40年以上続いてる大会で、カテゴリーに歩く部門もある。制限時間がランよりも4時間半も長い。ローザンヌマラソンもノルディックウォーキングの部門もあるし。双方でとくに分け隔てはないような気がする。あと、こちらではマウンテンバイクもトレイルでよく見かけるよ。

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って、なっちゃんが言ってた。『TDG』(トル・デ・ジアン。イタリアで開催される距離330㎞の超長距離レース)のレースのとき、すごい長い時間、長い距離、周りに選手がいなくて、ハイカーさんしかいないところに、自分だけポツンといる時間が多くあって。そんなとき、ハイカーさんが 「何やってんの?」「どこ行くの?」 って話かけてきてくれて。 「今、TDGっていうレースをやってるんだ」と言うと「おぉ~!スゴイな!」みたいに言われて。そのハイカーさん自体が、みんなスゴイ軽装!! それこそ短パンに身軽な恰好で、ストックついてババーーっと走ってる。トレイルランナーではないけど、すごい健脚で、あんな標高が高いところで、こんなに軽装で、日本とは違うなぁというのを、すごく感じた。
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それは結局、その地域の人だから、自分たちがよくわかっているから、その恰好なんだよね。それと気質の違いがあるよね。日本人と欧米の人たちは、全然タイプが違う感じ。そんなにギスギスしていないっていうか。
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私はハイカーさんにいっぱい会ったっていうのが印象深くって。で、その人たちがノースリで、ジーンズのカットオフの恰好で、こんな高いところにいるんだ~!とか。それがそもそも日本には絶対ないなぁって思って。そういう人たちって、常に高いところでトレーニングとかしちゃってるわけでしょ。それと日本のハイカーさんっていうのは、そもそも種類が違うから、感じ方も違う。さっきの話に戻るけど、服装がどうのとか、なんだ!? 山にサンダルで来ていいのか!とか。
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富士山にサンダルで来ている外人さん、多いよね。
一同
いる、いる~!
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でもさ~、今度"山の日"ができるじゃない。そうすると今まで以上に、山に興味がある人が、トレイルランナーだけじゃなくて、増えてくると、またちょっと何かでてきそうだなって心配が...
一同
あるね。
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ヨーロッパはマウンテンスポーツの歴史が長いじゃない。エギーユ・ドゥ・ミディみたいに、あんな高いところにロープウェイ通せちゃう国だからね。ズドーンって(モンブラン)トンネル作れちゃうような国で。山小屋に行ったらソーラーシステム完備されてて、トイレは水洗で、日本とはもう明らかに違うわけじゃない。周りに住んでいる人が山に入りやすい環境になっているし、スポーツとしてスキーも楽しんでいるだろうし、そういう人口が明らかに多い。だから理解度が全然違うってのは感じる。
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トレイルランナーの皆さんも山を走るだけじゃなくて、山に親しんでほしい。
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最近トレランライクな登山をする人が増えているようだけど、それで気づくことってあるんじゃない?
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私は共存できると思う。だって"山が好き"って気持ちは一緒だもんね。
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楽しみ方が違うだけで、ね。


「しーっ!」って言えるような人がいないと

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この間、夜中の12時過ぎに山にいたときに、シャンシャンシャンって鈴を鳴らしながら走ってくる男女20人ぐらいのトレイルランナーの集団に遭遇したんだけど。こっちは静かな山を楽しんでいたのに、そばで大きな声で騒いていて。自分もトレイルランナーながら、「なんてマナーが悪いんだろう、トレイルランナーって!」と思っちゃった。
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夜中走るっていうのはイレギュラーなことだから、騒ぐべきではないよね。動物も寝てるわけだし。
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動物は夜行性のほうが多いんだよ。だから夜は活動してるんだよね。ただ向こうは人間が夜にいるとは思っていないから、遭遇するとお互い"ひぇーっ!"ってビックリしちゃうんだよね。
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でもまぁ、夜はあんまり騒ぐものではないよね。
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結局それは集団だからなんだよね。集団で行動すると個人の思惑はどこかに行っちゃう。
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よっぽどしっかりした人が、マナーを知っている人が、リーダー的に最初に注意したりしないと。もしそういう(騒いでしまいそうな)流れになったら「しーっ!」って言えるような人がいないと。
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あと、山から下りてきたときも、すごく気を付けないといけないよね。
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ライトとか声とか。
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鈴もね。
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山の中ならまだいいけど、下りてきたときに、家があるからね。それは気を付けないとね。
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ついつい、「終わったね~!」とか大声で話したくなっちゃうんだけど注意しなきゃね。
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去年『分水嶺』(奥多摩~奥秩父を舞台としたトレイルレース)に出たときに、破風山避難小屋に暗くなってから着いて、静かにそーっとそーっと入っていったら、登山者の人が荷物を3畳分ぐらい広げていて。迷惑だなぁと思ったけど、もめるのもイヤだから隅っこのほうに寝ていたの。そしたら夜中の1時ぐらいに携帯の音がけたたましく鳴って。アラームなの。で、そのあと火を焚いてごはんを食べるんだけど、食器がカツカツあたる音やら本当にうるさくて。思わず「登山者ってマナーが悪いね」って友達と言ってたぐらい。でも、朝起きたときに、その登山者の人が「ごめんね。この避難小屋はいつも人がいないからさ。来るってわかっていたら、こんなに荷物は広げていなかったんだけど」って。
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まぁ、そういうところに行く人は独りだと思って、静かな山を望んで行くからね。そうじゃなかったときに、「あれ?」っていうことはあるよね。でも、そうやって声かけてくれたから、モラルのあるいい人だよね。きっと。
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"登山者マナー悪い"って思うのと同じように、私たちトレイルランナーも先入観で思われているところがあると思う。本当は違うんだよってことをお互い理解しあえるといいね。
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実際、自分もそう思うんだなって、このまえ分かったの。自分が重たい荷物を持って山にいるとき、たまたま走ってきた人に対して『...ったく、これだから、トレイルランナーは!!』って(笑)
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トレランだけじゃなくて、登山も経験することでそういうマナーの悪いトレイルランナーを味わうことも必要かも。
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そう、自分がその立場だったらって、ちょっと思うだけで、どうしたらいいかってわかってくるよね。相手の立場になって考えることって大切だと思う。
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たぶん、一過性のブームな部分もあって、マナーの守れない人たちは、いずれ淘汰されていくような気もする。
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マナーの守れていない人って、結局どこかでイヤな思いをしていて、楽しくないと思って遠ざかっていくだろうね。だから自分が楽しむためにも、ちゃんと守ったほうがいい...って、また極論言っちゃったかな。
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やっぱり変だな、って思ったら、注意することも大事かもしれないね。お互いにね。それが登山者であろうが、トレイルランナーであろうが...。
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結局のところコミュニケーションなのだと思うな。"山"はみんなのフィールドなのだから、山を楽しむすべての人が分け隔てなく語り合うようになれれば、人にも自然にも優しくなれると思う。私たちも役に立てるようガンバリましょう。
一同
同感!!

まとめ――トレラン王国編集長

今回はながーいエンジェルズの本音対談、ここまでお読みいただきありがとうございました。対談ですので言葉たらずの部分はご容赦願います。
日本の登山人口は800万とも1200万人とも言われています。いずれにしても日本は世界有数の登山大国です。日本の山には、小さいお子さん連れのファミリーハイキングから、3000m級のアルプスを縦走登山するパーティー、百名山踏破を目指すお父さんお母さんのグループツアー、と山を楽しむ人々が大勢います。ハイキング、登山、クライミング、トレイルランニング(スピードハイク)、とスタイルも多種多様。ただ、共通するのは皆が狭い登山道(トレイル)をとおって山頂を目指すということ。そして自然や達成感を享受すること。
いまこのコンテンツを読むあなたは、おそらくトレイルランニング愛好者ですね。もしあなたが「トレイルランニングは登山とまったく別な物」と考えているとしたらそれは間違い。トレイルランはマウンテンスポーツのひとつのスタイルではありますが、登山道を共有する、頂きを目指す、山小屋を利用するという点で、あなたは立派な「登山者」なのです。行動するペースや恰好や経験がやや異なるだけ。
山のルールは学んでください。マナー、モラルは人として当たり前。山を楽しむ者同士が互いにリスペクトし、労わり、時には助け合う。そんな日本の登山環境をトレイルランナーも一緒になって構築しましょう!!

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コメント(6)

GDN | 2014年9月11日 18:38

>見慣れないものに対しての、抵抗とか若干嫌悪感とかあるのかもしれないね。

これがマナーがよくてもなぜか拒絶される最大の理由です。
肌の色や文化の違いで差別が起きる原因もこれ。
つまり、正当な理由では無いわけです。

ジョガーはまだマシですよ。
スポーツ自転車はあらゆる場所でこの観点からの迫害を受けていますから。

そして、どんな集団にも必ず一定割合は存在するマナーの悪い連中が、その嫌悪感に火を付けるという悪循環。

スポーツ中に限らずあらゆる場面でマナーよくあるべきなのはそもそも当然のことですが、それだけでは人間の偏狭さから来る軋轢を防ぐには不十分であることを日々実感しています。おそらくは、社会全体が成熟するしか本質的な解決策はないのでしょうね。ただ、人間は同時に感情のある生き物なので、「感じの良さ」がその当面の軋轢の緩和に大いに役立ってくれるのでしょうか。

匿名 | 2014年9月17日 10:47

自分たちの正当化してるだけのような感じ。
「悪いのは新参トレイルランナーで 古くからやってる私たちは違います。」ていうのがみえみえ。
  【初めて箱根に行った時、ハイカーさんに植物は踏まないように言われた。「踏んではいないです」と言ったけど。】
 なんで注意されるんだ!おかしい!って感じ丸出しで 感じ悪い。 
トレラン王国編集長の ''言葉たらずの部分はご容赦願います。''で多少
落ち着きましたが これ読んで トレラン始めようって気は無くしました。

匿名 | 2014年9月26日 08:23

山に入る敷居がとても下がったので、今まで山に縁のなかったランナーさんも増えている。個人的には若い人たちが山に興味を持ってもらういい機会だと思います。

それにこれだけ増えればいろいろトラブルもあるし、登山ブームが始まるときもそうだった。初心者が爆発的に増えると、海でも山でも町でも既にそのジャンルにいる人たちに叩かれる。最初からいきなり100%マナーOKということは無理。(暫くはいろいろあると思いますが)マナーの問題もマナー以外の問題も徐々に調整しながらランニング登山やトレイルランニング自体が浸透していけばいいと思っています。

AFURLATOL | 2015年5月22日 14:39

明日初めてトレランレースに出てトレラン仲間に入れて貰う予定です。もともと、通常の登山をよくやっているのですが、トレランの問題点を知りたくてトレラン、問題で検索して最初にヒットしたのがこのページでした。

興味深く読ませていただきましたが、いくつかあれ?と思う点があったので指摘をしておきたいと思いコメントしました。私が引っかかる点があったのは私自身登山者目線であり、トレランの常識と登山の常識に乖離があるためだと思いますが参考にしていただければと思います。

気になった点ですが、
1、そんな荷物で山に来て大丈夫なの、何かあったときどうするの
ここでは最低限の荷物を持っていますとい言われていますが、本当にその最低限の荷物は登山者にとっての最低限なのでしょうか。トレランザックは大きめのものでも20L程度です。
一般的な登山に必要なリストを掲載されている以下のサイトを引用します。
http://www.camp-outdoor.com/tozan/soubi1.shtml
日本アルプスの2000m-3000m周辺の山を日帰りでも最低限40L程度のザックでなければ必要な装備全ては難しいでしょう。軽量化を主とするトレランの装備はどうあっても、登山者が言う最低限の荷物を持っていないと断言できてしまいます。この違いはトレランだけされている方に理解していただきたいところです。

2、靴はどうなんだ
トレランのシューズは軽量性重視であり、決して安全性重視ではありません。確かに、土の路面にしっかり食い込むソールの構成になってはいますが、その多くは防水性はなく、岩の上で滑りやすい構造で、足首を保護するために多くの登山靴がミドルカット、ハイカットなのにたいしてローカットです。登山者から見たトレランのシューズは登山靴としてみれば落第品に見えますし、性能もそのとおりなのです。逆にトレイルランナーから見れば、その軽量性と性能のバランスで利点を多く見い出すことが出来ると思います。

3、挨拶をしているのに、しないハイカーだっていっぱいいる
高尾山など普段山を登っていない人がいるようなところを除けばこれは私の経験上ないですね。もちろんしてくれない人もいますけど、いっぱいいた記憶はありません。トレランの服装をみて敬遠されたのかもしれませんが、山の状況は随時変化するのですれ違う人達から情報交換することは重要ですし、コミュニケーションをとる試みは続けて下さい。

4,破風山避難小屋に暗くなってから着いて
登山者の常識として小屋に暗くなってからついた時点で最悪クラスの非常識になってしまいます。計画時点では季節にもよりますが午後三時には小屋着で、最低でも日が落ちる前には到着できるように行動します。特に、破不山避難小屋付近は西から来ても東から来ても明るいうちに泊まれる小屋があったはずです。コースタイムで考えても2時間程度の範囲内にはどこかしらの小屋を通過しているはずで、暗くなるのがわかっていて次に進んだというのは登山者としては残念ながらアウトといえる判断となります。

この記事は、短文で、ある程度熟練のトレイルランナー同士の対談でかつトレランの後押しをするためのものであったのに、ここまでぽろぽろとトレイルランナーが自覚していない登山者との常識の違いが出てきているということに、トレランをしている方々には山での登山者側の常識を今一度考えなおしてほしいなと思いました。
かといって登山者の常識にトレランの常識を当てはめることができるものではないと思いますし、それはトレランのスポーツを破綻させてしまいます。トレランの常識と、登山の常識はどこかで折り合いを付けていくものだと思いますが、さらに登山者に理解をしてもらうにはまだまだ時間もかかるでしょう。そんな中では、各々がお互いを尊重して理解し合うい常に問いかけ続けるのが重要なのかと思います。まずは、どっちもやってみるのが近道かもですね。
というわけで、でもないのですが明日からはトレイルランナー側の視点を見に行ってきます(笑)

おこじょん | 2015年6月24日 23:54

手厳しいご意見が多いようですが、心底山を愛している方なんだと思います。
私は登山歴32年です。何年かに一度、上高地に行くたびに風景が破壊されて行くのを目の当たりにし、ため息をついてきました。
自分もそれに荷担している残念な一人ですが、ハイカーの歩く振動で、デリケートな高山植物は1メートル離れていても根が切れてしまうと知ったのはここ10年ほどの事です。
先日、燕山荘の赤沼健治さん(注:要検索)に、近年流行のストックで植物の激減に拍車がかかったとお聞きしました。
ただ歩く人の存在でさえその結果を生むのに、団体で走り回っても現状維持とは思いにくいです。
世界屈指の人口密度の国であることをお忘れでしょうか。
ヨーロッパやアメリカ大陸と同じテーブルで話すことはできません。
小屋で働いた経験から、残念ですが日本の山も一日当たりの人数制限や入山料をとるべきだと考えています。
トレランとハイカーの相互理解は今後どちらかにかかわれば必須ですね。
なぜ、高尾山がミシュランに載ったのかよく主旨をご覧いただければと思います。
どうか日本の高山植物や動物についても、是非興味を持っていただけますよう、伏してお願いいたします。
みんなが、ここで歩きたい、走りたいと思うその風景が、失われませんように。

匿名 | 2016年7月23日 02:02

本編記事と投稿コメントの記事を拝見させていただきました。今日2016年7月22日NHKの「特報首都圏」という番組でトレランの楽しみとその問題点が取り上げられていました。楽しみの部分ではNHKの男性アナウンサーが実際に埼玉県小鹿野町で町起こしのためのトレランイベントに初めて参加し地元の温泉を楽しみ、トレラン、なかなか楽しくていいんじゃないの、との感想を述べていました。こうした町おこしのために地元の里山などでおこなわれるトレラン競技であればハイカーや登山者との接触もなく主催者、トレラン参加者双方がウィンウィンの関係になれます。

が、問題は東京近郊での休日に行われる競技大会で、アクセスの便がいいので千人近くもの参加者が集い、この人数が一瞬であっても集中してコースをドコドコと走る回る。これで植生や土掘れに影響がないわけがない。またそこはハイキングコースでもありますから、ハイカーとの身体および心理的な接触もあるでしょう。とにかく競技だとタイムを競うことが第一義になり、すると余裕がなくなりマナーもへったくれもなくなる。見ているとランナー目線ではトロトロ歩くハイカーは邪魔なものと映るか、お願いだからぬかせてくれよ、の対象となっているのかとさえ思うこともあります。結果100%ハイカー、登山者がランナーに道を譲ることになる。このときトレイルを歩いている登山者は、間違いなくランナーの走り圧力を脅威と感じる弱者になっています。

登りでは歩くランナーが数珠つなぎになり、せまいジグザグ道で100人近くの集団が登り切るまで道を下ろうとした私は、彼らが通過するまで待たされ経験もあります。こういった状況も集団登山ではよくあることです、しかしリーダーの判断で集団のほうから道を譲ってもらうこともできますが、競技大会だと個人個人が先を争っているわけで、そうはいかない。結局図らずもできた集団が途切れるまでじっと待つしかない。

この「特報首都圏」では筑波大のスポーツ学の教授が、「マナーを守ればトレランはこれからも継続できるいいスポーツだ」なんて結論をだしていましたが、街中の皇居ランの問題はそれで解決できても山の中ではそれでは解決しません。

狭い道をランナーと歩行者が同時に使うことの物理的な要因を取り除くほかないと思いますね。先に書いたように町おこし、村おこしのために地権者の理解を得てハイカーがいかない新しいトレランコースを作るとか、ハイキング、登山道の既存トレイルを使うのだったら、ロードレースのように競技大会の主催者ははテープでコースを囲いクローズにしてランナー専用にする、とにかく登山者とランナーを同じフィールドではなく分離する、またそれぞれの利用時間を分けることであってもいいとおもいますし当然事前告知をする、もうそれしかないのでは。それができるかはどうかはこれからのことでしょうが、狭くそして人口過密な日本では残念ながらランナーと登山者が共存するには難しい環境であることはまちがいないでしょう。

以上は競技大会での話で、1,2人のランナーがトレイルを楽しみやトレーニングのために走る、この際登山者、歩行者がいれば立ち止まりその場では歩く、などのマナーさえ守ればこの限りではありません。あっ、狭い道での追い越し、すれ違いで声での挨拶は特にいりませんがハイカー、登山者と目があったら会釈するか、手を挙げていただくとうれしい。

とにかく狭い道で走るランナーは、すれ違うにしても追い越されるにしても登山者であれハイカーであれ歩行者にとって脅威になる、これだけは忘れてほしくはありません。

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