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女のけもの道

2015/04/21

最終回 ツアーのプランニング

読者の皆様、こんにちは〜。
春の訪れ迎え、学校や仕事など新しい時間が始まる時期ですね。フレッシャーズの姿を見るととても新鮮な気持ちになります。ワクワク感や緊張感を併せ持った初めの新鮮な気持ちは時の経過と共に記憶の奥にしまわれてしまいがちですが、忘れずにいつも大事にしたいですね。
さて、トレラン王国「女のけもの道」の連載が始まって早一年が経過しますが、今回が最終回となります。読者の皆様にはこれまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。「ざんねん〜!!」と嘆くファンの皆様のために、最終回もエンジェルズは奮闘します。お題は「ツアーのプランニング」。私たちが実際にお出かけしたツアーを基にツアーのプランニングと実践のノウハウをご紹介したいと思います。


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ツアーのプランニング

トレイルイベントに参加したり、近郊のホームトレイルでレースのための練習。そんなトレランも悪くはないですが、たまには、自分達でトレイルツアーを企画してみませんか!?
まず「どこに行く?」のプランニングを私が担当いたしました。今回は私たちのホームグランドを離れて、旅感覚のトレイルツアーを考えてみました。

●プランニングポイントその1
まずは,"誰"と"どこ"に行く?

ホームグランドが東京&神奈川のエンジェルズメンバーから、「まだ行った事のないトレイルが良いな〜」というリクエスト。そこで、いつもよりちょっと足を伸ばして静岡へ行く事にしました。

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●プランニングポイントその2 
見知らぬ土地のトレイル情報を集める

まずは地図を見て、ある程度の場所を絞ります。その後は、『ヤマレコ』http://www.yamareco.com や『○○県の山』(山と渓谷社刊)等の山の本を利用して、情報を収集します。
今回静岡という事で、富士山がど〜〜んと見えそうな山を探しました。お勧めは『浜石岳』です。ヤマレコユーザーの山行記録で浜石岳を検索したら、距離が17km程のちょうどいいコースを発見。という事で、今回のツアーはこちらに決定!! 
ルートはJR東海道本線・由比(ゆい)駅〜薩埵峠(さったとうげ)〜浜石岳〜由比駅。
ちなみに、トレイルコースの情報収集に『コース徹底攻略ガイド』(誠文堂新光社)という便利な本も有りました。この本で紹介しているコースへ行ってみるのも良いかもしれません。
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鏑木毅、チームすぽるちば&その仲間たち著
1,728円(税込)


●プランニングポイントその3 
行動時間を計算して予定をたてる

ヤマレコから収集した情報によると、今回のコースは距離が17km、最高地点が707mで岩場等のテクニカルな箇所もないトレイル。休憩も含めてのんびりペースで計算し、トータル4時間30分〜5時間位の行動時間と算定しまし。メンバーによってこの行動時間は変わるので、あくまでエンジェルズののんびりペース設定です。
9:30頃に由比駅をスタートするイメージで、待ち合わせ時間をメンバーに連絡。後は、各々が最寄り駅の電車の出発時間を調べます。稀に...予定の電車に乗れないというトラブルもあるので、予定の電車に乗ったらメンバーに連絡することもオススメです(実際にツアー当日に寝坊するという失態をしましたが、新幹線を利用して無事メンバーと合流。反省)。

●プランニングポイントその4
トイレポイントをチェックする

事前の情報収集でトイレの場所が把握できたら、GOOD!! ツアー中のトイレの心配事が減ります。事前にトイレの場所がチェックできなかった場合は、現地で人に聞いたり、案内看板等でトイレ情報をチェックしましょう。


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ツアーリーダーの仕事

下記4項目を考慮してリーダーを務めました。
① メンバー全員を怪我、事故なく引率する。
② 必ず案内表示を確認しながら、道迷いに注意する。
③ メンバーの体力を考慮し、コースの状況をみながら進む。
④ 他のハイカーとのすれ違いに注意する。

まずは表示案内の目的地名、距離、標高を確認してスタートとなる登山道入り口へ。

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行程中は案内表示を必ず確認します。目的地の浜石岳までの標高、距離、所要時間を確認にして、大体のペースを決めます。このメンバーだと所要時間はあくまで参考ですね。

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登山道には写真のような送電線や林業の作業道の入り口があります。間違えて進んでしますと、行き止まりだったり、迷ってしまうことがあります。案内版が無いことが多いのでこのような作業道への侵入をしないよう要注意ですね。

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急登となだらかなトレイルが繰り返されるコースだったので、メンバーの様子、声を聞きながらペースを遅くしたり、休憩をとりました。意外と登りが急な箇所が何度かありましたが、女子トークで盛り上がりながら、全員笑顔で進みました。

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足元だけでなく、頭上も要注意です。

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バンザーイ!山頂だー! 全員元気よく、無事プラン通り着きました。

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さて、下山です。後は下りるだけ〜と、ここで気を抜いてはいけません、まだ山中です、道迷い、事故などが起きる可能性もあります。下山ルートも必ず確認します。確認したら、後は桜えびに向かってゴーー!間に合うかな?間に合わせたい(笑)時計とにらめっこしながらの下山となりました。

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ツアーのお昼(お茶)タイム

今回のツアーは静岡県。3月末、桜もきれいに咲いておりました。

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温暖な気候のおかげか、コース上に多数ある無人販売の果物は、とってもお美味しそう♡
みかんなどの柑橘類や、通常スーパーで売っているものよりビッグサイズの立派なキーウィ、どれも安い!!

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山頂でのおやつにみかんを購入しました。

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まずは、ひとつパクリ☆

さぁ、おやつタイムを楽しみに、浜石岳に登りますよ~!

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登り始めは少し曇っていた空も、山頂に着く頃にはスッキリの青空に!
そして、目の前にはドーンと富士山!!気分はサイコー!!!

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ぽかぽか陽気の中、お楽しみのおやつタイム。山で食べるおやつは、やっぱり格別。
まずはお湯をわかして、コーヒーとお茶の準備。あたたかい飲み物は、ホッとしますよね~。

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バーナーとコッヘルでお湯を沸かします。

山で食べると何でもおいしいけど、せっかくなので、ちょっぴりこだわりたい。コーヒーもインスタントではなく、ドリップで。今回は猿田彦のコーヒー☆とっても美味しい!!
http://sarutahiko.co/

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落ちていた八朔(?)もスライスしておいしくいただきました。

お楽しみスイーツはねんりん家のバームクーヘン。春季限定で桜の香りがほんわり♡
山頂の桜はまだ蕾だったけど、気分はサクラ~になりました。
http://www.nenrinya.jp/lineup/mount_sakura.html

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ちなみに、6人分のお湯を沸かすのはなかなか時間がかかります。腹ペコなエンジェルズ、早くあたたかい飲み物が欲しい!そこで今回はサーモスに熱湯を入れて持っていきましたが、再沸騰させなくても十分コーヒーが淹れれられました!

のんびりと素敵なお茶タイムを満喫して、元気回復!
桜エビを目指して下山する足取りも、軽やかでした~!!


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ツアー中の偶然的なお楽しみ(出会い)

皆で静岡にトレイルツアーに行ってきました!
コースはJR由比駅から薩埵峠~浜石岳~JR由比駅
荷物は熱海駅にデポして下山したら桜えびを頂きます!
由比駅に降りると早速巨大な桜えびの看板!
これは海老反るでしょう~

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静かな由比の町を、カラフルなウェアに身を包んだみょーれいの(笑)
エンジェルズ達が進みます。
途中に梯子ですか?!という様な幅が狭くて急な階段が。上には神社。
「あんな所に神社?」「急だね~」
「階段トレだ!」と誰かが言えば平地の様にとんとんと登って行く
tomomiさん。

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そこへ、今、摘んできたであろうフリージアを手にした地元のお婆ちゃんが。
「こんにちは」と挨拶をすると少し恥ずかしそうに挨拶を返して下さいました。
「どちらからいらしたの?」と聞かれたので
「ばらばらなんです。それぞれ東京、横浜、鎌倉、茅ケ崎...」
と説明をすると、あらまぁ遠くから...とびっくりされたご様子。
でも、「聖蹟桜ヶ丘ってご存知?娘が住んでるのよ」とか、
「今、89歳(!!)なの」等と会話を交わしました。
89歳には全然見えない綺麗なお婆ちゃん、恥ずかしがっておられましたが
一緒に写真を撮って「行ってらっしゃい」と送り出してもらいました。
(どっちがお婆ちゃんですか?という質問は受け付けません)

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薩埵峠に向かう途中では一人歩きのおじさんが。
こちらもご挨拶から会話が弾みます。
聞き間違いでなければ神戸から始発で青春18切符で来られたそう。
これで浜石岳に登り、その日の内に帰宅されるそうです。
浜石岳を訪れるのは4回目で今回は初めて逆回りに挑戦してみるのだとか。
写真は箱根の方面を指してエンジェルズにご教示くださる神戸のおじさま

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薩埵峠から見る駿河湾と富士山はそれはそれは見事でした。
浜石岳から降りて町で会った方に挨拶すると「お帰りなさい」と
言われました。
普通にこんにちはと返されるより、嬉しいですね。
浜石岳山頂からの桜は、エンジェルズが美し過ぎるからか、恥かしがって
蕾なのが残念でしたが、好天で暖かく山日和で最高の一日となりました!

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アフターのおたのしみ①ご当地グルメ

温泉と並んでトレランのアフターのお楽しみの1つである食。
今回は由比がスタートと聞いて、まずは近辺の名物を観光協会(静岡観光コンベンション協会 http://www.shizuoka-cvb.or.jp) でリサーチ。そしてこの時期は桜えびのシーズンだということが分かり、メンバーにもお知らせして同意を得て桜えびに決定!リーダーから行程と下山予定時間を聞き、周辺の地理から自分たちの足で走って行ける距離に適当なお店はあるのか、バスや電車に乗る必要があるのかを調べます。

大事なのはお店の定休日と営業時間を調べておくこと。
ここを怠ると食いっぱぐれることになるかも!なかには行ってみたらお目当てのおみせが閉店してた...なんて残念なこともあるので、最新情報を得ましょう。心配であれば前もって電話でお問い合わせしておきましょうね。人数が多ければ予約しておいた方が良いことも。今回、私たちが行こうと考えていた『浜のかきあげや』 http://yuikou.jp/enjoy.html#pageLink03さんは15時までの営業。女子トークに花を咲かせていた私たちは浜石岳のコーヒーブレイクに時間をかけてしまい下山はダッシュ!「桜えび〜桜えび〜!」とはしゃぎながら目的の由比漁港を目指しました。

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どうにか間に合った私たち、美味しそうなメニューにどれを食べようか嬉しい悩み。時間が遅かったこともあり、完売のメニューもあったものの無事に美味いご飯にありつきご満悦のエンジェルズでした。漁師の沖漬丼、かき揚げ、桜えびのみそ汁のセットは大満足でした〜。

今回は気候も良かったのでトレラン途中に食事の時間を取ったけど、お風呂に入ってサッパリしてからゆっくりご飯をいただくのも1つの案ですね。冬であれば汗冷えが心配なので身体を温めてからの方がよいかも。何を食べようか?なんてあれこれ考えるのも楽しいですね。


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アフターのおたのしみ②温泉

トレイルツアーのお楽しみといえば、温泉は外せません。

今回のツアーでは、スタートゴール地点の由比駅にはコインロッカーがないことと、近場に気軽に立ち寄れる入浴施設がないことが判明。

そこで考えついた場所が「熱海」です。エンジェルズメンバー全員が乗り換えで利用するのが熱海駅。熱海には駅構内にコインロッカーもありますし、もちろん誰もが知る有名な温泉地です。

ただ、駅周辺の日帰り温泉施設は、とっても割高です。2000円超えなんて当たり前。1日温泉を楽しまないともったいないくらい(汗)

リーズナブルだけど泉質にはこだわりたい私たちが辿り着いたのは、『熱海温泉ホテルあいおら』http://www.aiola.jp/
駅から少々距離はありますが、なんと、ろ過なし、加水なしの源泉かけ流し。ボディソープやシャンプーリンスも完備、しかもバスタオルとフェイスタオル付きで、税込なんと700円!

残念ながら露天はありませんでしたが、十分過ぎるほどのアッツアツのお湯を堪能。身体が芯から温まり過ぎて、なかなか服が着られないほどでした!

駅までの距離を、春の夕暮れの風に吹かれながら歩くのも心地良く、もちろん電車では缶ビールをプシュっと。

これだから、トレイルランニングはやめられないのです(笑)


エンジェルズよりご挨拶
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私達の連載は終了しますが、トレラン女子のネタやお悩み等でインターネットを検索して「女のけもの道」にたどり着いて頂けたら、幸いです。読者の皆様、最終回までご愛読いただき、本当にありがとうございました。また、どこかでお会いしましょう。
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読者の皆様1年間ありがとうございました。12回のテーマ、そして内容はいかがでしたでしょうか?賛否両論、色々あったかと思いますが、今後もまた何かの機会で意見、情報交換などしたいです。今後も皆さんと安全で楽しい山遊びを続けていきたいですね(笑)
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読者のみなさま、1年間「女のけもの道」を応援していただき、ありがとうございました。私自身、明るくパワフルなエンジェルズの仲間に刺激され、トレランについても学ぶことが大きな1年でした。こんな素敵な機会を与えてくれたトレラン王国に感謝しております。これからもトレラン王国をよろしくお願いしま~す!
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『けもの道』の話を頂いたとき、文才無し写真のセンスゼロなので、正直無理!と思いました。それでも続けられたのはこのメンバーだったからです。トレイルランニングの楽しい事、素敵な事が少しでも伝わったでしょうか。読んで下さった方、エンジェルズの皆、一年間どうもありがとうございました!
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1年間ありがとうございました。ほんの少しでも皆さんのお役に立てていたら嬉しいです。またどこかのトレイルでお会い出来ることを楽しみにしています。See you!!
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読者の皆さま、1年間ご愛読ありがとうございます。ひとつでもいいから、みなさんのお役に立てる情報が発信できていたのであれば幸いです。試行錯誤しながら、締切に追われながら(笑)の1年間、わたし自身が楽しませてもらいました。どこかのトレイルで、またお会いしましょう!

まとめ――トレラン王国編集部
トレイルラン=レース、という傾向があります。ロードランもフィットネスのためにやつている方も多いですが、大多数はマラソンが目標だったり。確かにレースは目標になるから楽しい。でも急がない、無理をしないトレイルラン・ライクなハイキングもいいですよ。山に登らなくても横移動でもいい。都会も田舎も港町も温泉もトレランシューズとパックを持って、縦横無尽に動いて1dayトリップする。そんなアクティブな身近な旅がこれから流行るような気がします。誰かいいネーミング付けてください。
さて今回で『女のけもの道』は最終回。エンジェルズの皆様、1年間ありがとうございました。そして読者の皆さま、ご愛読ありがとうございまました。『けもの道』とはその名のとおり動物たちの道です。グレイトジャーニーを果たした田中陽希さんが言ってました。「道なき道のアドベンチャーレースではけもの道が頼りになるのです。だって彼らは安全な道を選ぶはずだから」。何も道筋がない原野で中で、けもの道は進むべき道を教えてくれるということですね。

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