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江田良子 エダログ

2014/02/20

第33回 冬の雲取山ハイクツアー

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
まさかの2週連続での大雪、無事に過ごされたでしょうか?
私は、ご近所のRUN仲間と一緒にトレランシューズとメリノウールソックスで15km雪上ランをしたり、かまくらを作ったりと、なんだか楽しく過ごしていました。

さて、今回は雪が降る前の週に行ってきた雲取山ハイキングのこと。
初の雲取山! 初の雪山!! そして、走らずに歩いて登る!!!
ということで、装備などにやや不安あり。
冬用のグッズを全く持っていなかったので、急きょお借りしてGO!

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今回ご一緒頂いた頼りになるパートナー代田さん
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今日はハイクの日。 冬の雲取山ツアーの出で立ち。
アウタージャケットとニット帽はオシャレなMHWで
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シューズは愛用のmontrail。本日は雪対策のミッドカットです

雲取山は奥多摩の最深部にそびえる東京都最高峰(標高2017m)の山。山頂は東京都、埼玉県、山梨県の3都県にまたがり、富士山を始め奥武蔵、奥秩父の山々の景色がサイコ―らしく、春~秋はもちろん冬季でも登山者に人気の山とのこと。

当日は、「山のことならお任せを!」と心強いお言葉を下さったトレラン王国ニューフェイスの代田さんと、
あちこちの雪山で写真を撮っている
金子カメラマンと、私の3人チームで行ってきました。

まずは武蔵五日市駅に集合→車で雲取山の入口である鴨沢へ。
この日の天気は、やや雨予報・・・
一週間以上前から天気予報をチェックし続けてくれた国王が、前日にGOサイン。
あとは日頃の行いと、晴れ女パワー頼むよ~。

で、スタート時の9時は青空も見えて、みんなウキウキ♪
お二人に、何を着たらいいのか? シューズの紐はどんな感じか? などなどを相談しつつ準備完了で出発!!
(ウエアは、すぐに暖まるからやや薄着でもOK,シューズの紐は登りは緩めでもいいけど下りはきつめにしっかりと。)

今回のツアーの私の足元をサポートしてくれたのは、
モントレイルの『バッドロックMid Outdry』
http://www.columbiastore.jp/shop/g/g4548999199702/
トレランシューズがそのままミッドタイプになったシューズで、雪や雨が侵入しにくく、
『Outdry』というモントレイルの開発したファブリックで防水も完璧。

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出発・下山地は奥多摩湖上流の鴨沢。雲取山日帰りが可能な
鴨沢~石尾根ルートを選択
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代田さん「お山」の話をいろいろ伺いながら、期待一杯のハイク
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この季節、樹木は落葉中で周りが良く見える森。ところが段々と暗くなっていき・・・
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登山道には雪もでてきて、少し不安の中、登山は続きます
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石尾根稜線に到着。周囲は暗く、尾根の向こうは真っ白。
「ヤバイっしょこれ」
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ここで代田氏地図を出してルート確認。「ふむふむ意外と山頂は近い」

山に入ると、斜面にやや雪が残っていますが、歩く道には全くありません。
意外や前方から下ってくるハイカーの方が多い。
どうやら前日に登って一泊して下山したとのことです。
山でのテント泊もしたことがないので、いつかしてみたいな~。

少し登ると、ポツポツ雨が・・・
さっきまでのウキウキテンションがガンと下がり、この先が不安になりましたが雲の動きが速く、遠くには青空も見え隠れしています。
ここで、体はすでに温まって暑いくらいだったので、モコモコさんからジャケットに着替えました。
コチラのほうが体との間に隙間ができて、いい感じ☆
ゴアテックスなので、雨にも強い。

このコースは、ほとんど外の景色が見えるんですね。
今まで私が行った山は、いったん入ると鬱蒼としてやや暗い感じ。
景色はたま~に見えて、ちょっと嬉しくなって、みたいな。
なので、すごく新鮮でした。 とくに今回は走らずに歩いて登っているので、お二人の詳しい解説付きで周りの山々も楽しめました。
道も、急なアップダウンはほぼなくて、なんとも登りやすい。

実は、代田さんとはこの日初めてお会いしたのですが、真面目でものすごく親切な方でした☆
もともとは登山をしていて、今はトレイルレースに多数出場しては入賞しているとのこと。

山の知識が乏しい私に、「装備の事や歩き方」「道に迷った時の対処法」「迷わないための予防法」などなどたくさん教えて下さいました。
今後、トレラン王国で度々お見かけするようになるらしいですよ!(^^)!

時折地図を広げては、自分の現在地を確認。(って私はほとんどうなずくだけでしたが)
こうやって見ると、山は繋がっているんですね。
地理が苦手な私は、いまいち自分が行く山がどこにあるのか把握できていないことが多く・・・
こうして地図を広げて、チェックするとなんとな~く分かってきました。

半分を過ぎたあたりからは、雪の上を歩いていました。 といってもアイゼンを使うほどではないくらい。
そう、この【アイゼン】、今回のお楽しみの一つです。
これも初体験なので、いつ使うのか密かに楽しみにしていたのですが、「まだ平気だね~」と言っているままに結局は頂上まで行ってしまったのですが・・・

見通しがいい分、風も直接受けてしまいまして。
走ったらものすごく気持ち良さそうな道でしたが、風が強い!強い!

でも、ウエアのおかげで本当に寒いのは顔だけでした。
走る用のロングTシャツの上に、マウンテンハードウエアのゴアテックスのジャケット。
http://www.mountainhardwear.jp/
R×Lソックスのメリノウールの手袋と靴下。http://www.bigtoe-takeda.com/detail_category04.php?eid=00007

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尾根を進むと少しずつそらが明るくなり、ウレシイ~
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そしたまたドンヨリ。雲取はいっこうに見えず。
山の天気と女心は変わりやすい
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鴨沢から4時間、いよいよ山頂が見えてきた
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すると奇跡か、青空到来!!
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ヤッタ―。ついにTOKYOのてっぺんに到着!!
ちなみにここはスカイツリー(634m)の3倍以上の高地
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周りにこんなに一杯山がある。改めて奥多摩の大きさを実感

ガーッと走っていると常に激しく動き続けているので、今まではあまりウエアなどの機能について気にしていませんでした。
でも、こうして長時間歩いていると、ありがたさがよくよく分かります。
実は今までもこういった機能に助けられていたんでしょうね。 反省・・・

心配していた天気は、雨はすっかり止んでいました。
そしてスタートしてから4時間くらいでしょうか、頂上へ到着!

さすが東京で一番高い山。
途中で代田さんが「ハセツネで苦しんだ山々を見下ろせるので、気分いいですよ」
と教えて下さった通り、三頭山や大岳山などが下に見えました。 うん、気持ちいい♪

時折、富士山も見えてきました。
しばし、見入ってしまいます。

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山頂避難小屋で代田氏、至極のインスタントコーヒーの振る舞い
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山の上でいただくコーヒー。本当にサイコ―だな
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ここで待ちに待ったアイゼン装着。グーッと引っ張って、あれ、意外と簡単かも
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初めてのアイゼンにテンションMAXの江田嬢(金子カメ談)
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東の方角を見ると富士山のカタチをした雲が登場。もしかしてアレが・・・


ここでちょいと休憩タイム。
避難小屋で、代田さんがコーヒーを淹れてくれました!
大のコーヒー好きですが、この時のコーヒーは格別でした!!

おにぎりやおやつを食べている間に、お外はすごいことになっていました。

さっきまでは時折晴れ間が見えるくらいでしたが、空一面青空が。
富士山もしっかり見えます。
今まで見たこともない景色でした。

さすがにしゃべることなく、その壮大な景色を眺めていました。
あれこれと余計なことも考えず、ただただ景色を眺めていました。

なんだか、いろんなことが小さく思えてきました。
こんなにすごい景色があるんなら、その景色を見ることのできる自分がいるのなら、まあいいっか。
うまく表現できませんが、辛かったり苦しいと思っていたほとんどのことは、大したことなかったのかなって感じです。
世の中にはまだまだ知らないことがいっぱいあって、ほんの少しのタイミングや勇気で新しい世界が拓けてくるのかな。
一人ではできなくても、周りの力を貸して頂いて、感謝して前に進んだら、できちゃうことっていっぱいあるのかな。
ならば本当にありがたい。


なんて、ガサツなエダログらしくない書き方になっちゃうほどの景色でした。

さあ~て、帰りはついにアイゼン登場!!
教えて頂いた通りに着けてみると、簡単に装着完了。
歩いてみると・・・めっちゃ楽しい!!

なにこれ! 雪の上でもすべらない!! 下りも怖くない!! なにこれ!!!!

キャンキャン言いながら、あちこち動き回りまして☆
こんなに楽しいアイテムがあったのですね~。

このまま走って下りたい気持ちになりましたが、今日は歩きます。
帰りは、景色がいいという七ッ石山に登ります。
ここの登りが今回最大の急斜面。といっても、長くは続かずにすぐに頂上へ。

雲取021.JPG
すっかり晴れて石尾根の向こうに御岳山と大岳山。
ハセツネの山々も小さく見えます
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お約束の雪だるま。作ってみました(何年ぶり!?)
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石尾根途中のピーク、天望のいい七ッ石山へサクサクハイク
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七ッ石山頂。完璧なる富士山にしばしたたずむ


お~!!!
さっき以上に富士山がくっきりで、近く見えます。
みんなで撮影大会でした。

ここからはずっと下りでしたが、凍っている箇所が多くてずっとアイゼンをつけたまま進みました。
さすがに凍っていると怖くて、少しづつ少しづつ。

どんだけ楽しくてもさすがにやや疲労が。
そして、ふと気づくとお腹が空く。
普段走っていると、あまり補給食を取らないのですがなんだかお腹が空く。
キャラメルや羊羹などをちょこちょこと食べていました。

やっと雪も無くなりもうすぐゴールのあたりで、アイゼンを外します。
土がいっぱい付いてしまい、お二人の様子を真似っこして土を落していると

「あっ!! アイゼンが!!!!」

道ではない急斜面に落しちゃいました(>_<)

ここでも代田さんが
「取ってきますよ!」
と颯爽と下りて、取ってくれました!
最後の最後までお世話になりっぱなしで、すみません・・・
スタートから8時間、やや薄暗くなったころに無事ゴールできました~。


雲取026.JPG
おまけ。最期にやらかしてしまいました。ゴム製のアイゼン谷に飛ぶ
雲取025.JPG
10分後。「江田さ~ん、見つかりましたよ」。終わり良ければ全てよし


今回は、思うところが多々ありまして。
まずは山を知ることの大切さ。
トレイルが広がってきている今、様々な問題が取り上げられています。
でも、山は誰のものでもないはず。
ならば誰もが山を知り、山を大切にすることを第一に考えて動くべき。

そして、山での出会いを大切にする。
トレイルランナーでもハイカーでも、山を楽しませてもらっているのは同じ。
あんな細い道で言葉を交わさないほうが不自然。
そして、声を掛けなくては危険がいっぱいです。

幸いにして自分にトレイルを教えてくれた方々は、みんなすれ違う時や追い越す時には足を止めて挨拶をして、
時々はハイカーの方々との会話も楽しんでは進む方々でした。
なので、私も自然と「そうか、山を走るとはこういうことなんだ」と学ぶことができました。

今の自分は地図読みすら怪しく、まだまだ伝える立場ではないのかもしれませんが、もっと学んで正しい山の楽しみ方を
伝えていきたいなあと。

今まで走ることがほとんどで、こうして歩くのはほぼ初めてでした。
一番強く思ったのは「もっと早くこうすればよかった~」という後悔。

今まで気づかずに通り過ぎていたことが、歩くことでいっぱい発見がある。

トレイルランニングを楽しんでいる方ももちろんですが、ロードを走ってきてこれからトレイルに挑戦!という方は、まずは歩いて山を知ることをお勧めします。
そのほうが、楽しみ方も広がるはず。

今回は「雪山を楽しもう♪」との目的でしたが、思いがけずいろんなことを考え、気づかせて頂いた一日でした。
代田さん・金子さん、一日中ありがとうございました!!


DSC_8722.JPG
江田良子(えだ・りょうこ)
秋田県秋田市出身。高校・大学・実業団で中長距離ランナーとして活躍。2005年の名古屋国際女子マラソンで3位(2時間24分54秒/自己ベスト)となり、同年8月、日本代表としてヘルシンキ世界陸上女子マラソンに出場(17位)。現在は市民ランナーとしてラン二ング&トレイルランを楽しむとともに、2013年4月からランニングスクール『RUN塾』を開校。
http://www.runjuku.com/

■サポートマテリアル
シューズ/montrail
ウェア/マウンテンハードウエア
サポートウェア/コンプレスポーツ
パック/ネイサン
サポーター/ニューハレ
ライト/PETZL
サプリメント/ zen

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コメント(4)

これでも昔はクライマー | 2014年2月25日 14:46

江田さん、こんにちは。

雲取山のスノーハイキングを満喫されたようですね。

写真で見る限り、アイゼンはモンベル製のチェーンスパイクですかね。
これなかなかの優れ物で、私も冬の札幌での練習で、よく使っています。

今回のコース、私も去年11月に行きました。下山は石尾根を奥多摩駅まで下りましたが、駅からの雲取往復にすると、トレランのなかなかいい練習コースになりますよね。

emiko | 2014年2月26日 22:47

今回は雲取山行かれたんですね。
私も行く仲間によって走ったり歩いたり山を楽しんでます。
これから暖かくなってそろそろ山へGO~!って感じです。
(花粉がヤバイですが・・)
雪山はもう少し山に慣れてからかなと・・
でも江田さんをみてると楽しそう~
来月も楽しみにしてま~す

えだまめ りょうこ | 2014年2月27日 09:30

これでも昔はクライマーさん

コメントありがとうございます!
そうです、モンベルです。 簡単に装着できて、使いやすかったです。

石尾根~奥多摩駅のコース、いいですね。
紅葉の時期に行ったら、きれいだろうな♪

えだまめりょうこ | 2014年3月 6日 21:03

emikoさん
コメントありがとうございます☆
花粉、そろそろツラ時期のようですね(>_

雲取山、楽しかったです〜!
今度は春のポカポカな頃に行きたいです。
emikoさんもぜひ!!

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