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EMMA_SON TRIPPING

2017/01/31

第18回 3年目のはじまり

こんにちは!ずいぶん久しぶりになりました。もう1月も終わりですが、あけましておめでとうございます。

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さて、EMMA_SONもなんと今年で3年目になりました。この2年でとてもいろんな経験をすることができました。UTMBの完走から約5ヶ月。よく『燃え尽き症候群』なんていう言葉を耳にしますが、決して燃え尽きていたわけではありません。時間が経って思う100マイル完走のその後の心境と昨夏の秋以降のできごとをすこし紹介したいと思います。

100マイルがゴール?
今のトレイルランニングシーンでは、スカイランニングという新しいジャンルが注目され人気が急上昇していますが、依然ロングディスタンスレースに人気があります。2009年11月29日にNHK BSで放送された「激走モンブラン!166km 山岳レース」から7年。わたしがトレイルランニングをはじめた2012年頃は「激走モンブランを見てトレイルランニングを知った」という先輩方が多く、その後の2012年のUTMFの番組あたりまでの期間(2009年~2012年)はランナーの増加という意味で第一次急成長期とも言えるのかもしれません。2017年に入ってそろそろその定番のエピソードを聞くことも少なくなってきました。それでもはやり比較的年齢層の高いスポーツであるトレイルランニングでは、スピードや瞬発力勝負よりも、ゆっくり長く続けるというメンタル・フィジカル共に粘り強さが試されるエンデュランスを好み、距離を伸ばそうとすることは自然なことなのかもしれません。その先にやはり憧れの対象として(日本人にとって著名な)UTMFやUTMBに代表される100マイルレースを目標とする人も多いでしょう。
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わたしは3年目に差し掛かるまであまり100マイルを意識していなかったのですが、なぜだか偶然が重なって調子よく年々距離を積んで、昨年のUTMBに辿り着きました。また、その過程で100マイルをまるで"ライフワーク"のようにする、ロードでいうところの「人生で何十回目のフルマラソン挑戦中」というような襷をかけて東京マラソンを悠々と走るおじいちゃんのような、そんな友人にたくさんめぐり逢いました。そういった姿を見ていたわたしは、良い意味でなんとなく100マイルに対する強烈な憧れみたいなものは少なかったのかもしれません。あくまでひとつの楽しみ方、ひとつの遊び方なんではないかと。

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もちろん完走したいという強い思いがあったことは確かで、それに向けて一生懸命練習したには違いありません。でもわたしの山遊びにはトレイルランニング(レース)だけでなく縦走もしたい、キャンプもしたい、そのうちクライミングもやりたいというバリエーションがあり、レースがあろうがなかろうがそれを終えた先も充分にやりたい遊びが溢れていました。100マイルくらい走れるようになると、もっと楽しくなりそうだ、そんなワクワクもまたありました。最初からゴールではなくスタートでした。


100マイルを完走して燃え尽きたのか?
そんなこともあって、「燃え尽き」はありませんでした。でもそれと少し似て非なるものとして「満足感」はありました。もし最初で完走できていなかったら強烈な悔しさがあり、たとえばさらに途中棄権を重ねていたら、それは強烈な目標と変わっていき、費やす時間と日々と思いが大きくなればなるほど、やっとのことで達成した時には燃え尽きていたのかもしれないなと思うのです。また、昨年のUTMFのように環境要因でいきなり自分の前から目標や夢が断たれてしまった時の喪失感はきっと大きいのだろうと思います。
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一方で、30年以上生きてきて自分の性格を理解しているつもりだったわたしが結構意外だったことは、完走することでもっと貪欲になるのではないかと思っていたのに、それは拍子抜けするほどになかったのです。【100マイル】ってなんだか特別な存在で、完走したらたちまちその魅力に憑りつかれて、次はどのレースだ、海外にもっと行きたいんだ、もう短いレースなんて出たくない、とにかく色んな100マイルレースに出たいんだ・・・・・・そんな風にわ~~~っと気持ちが盛り上がると思っていました。あるいは、完走できたからヨシというよりも、次はもっと速くゴールしたい、不甲斐ないレースだったからもっと楽しく走りたいなど、同じレースにまた出て磨きをかけたいという欲求。そんな風にだいたいのことに向き合ってきたのに、今回は違いました。
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結局100マイルとは一体なんだったのか?
昨年、UTMBのほかに、第12回で紹介したグループラン『T.D.T100mile』を2回走りました。1年に3回100マイルを走ったことになります。同じ100マイルと言えど、3回どれもまったく違うものでした。もちろん向き合い方も、身体の状態も、前後のトレーニングも違ったので当たり前なのですが、それぞれにとても楽しくて、それぞれに違ったトラブルと辛さがありました。
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だから何なのかという答えはないのですが、今のわたしの感じていることは、【ジタバタするものではなく、いろんなことをどーんと受け入れて向き合うもの】ということです。速さや順位を求めるアスリートとなるとそうはいかないのだと思うのですが、あまりに長いレースではジタバタしてもどうにもならないことが多く、色んなことが起きる前提でそれも醍醐味という旅のようなものだと感じました。そうか、あの満足感はこれかもしれない。冒険心や夢を抱いて飛び込んだバックパック旅行で、色んな事件が起きたりしつつも無事に帰国して、なんだか心が満たされた気分が続く、それに似ています。もちろんまた行きたいと思うわけですが、上書きしたいわけではなく、これからのわたしを作る大切な糧になりました。そういう器の広さが魅力なのかもしれません。

その後の過ごし方に反省あり
あれから5ヶ月、どんな過ごし方をしていたかというと、主には大好きな山歩きを堪能し、大きなレースは控えて3つほどローカルレースに遊びに行き(また次回紹介しますね)、これまでの感謝を込めて仲間の応援や山小屋やトレイル整備のお手伝いなどにも参加しました。それから夏休みを取りすぎたツケに右往左往していたという感じでしょうか。

とても充実した日々だったのですが、正直に白状すると、怠けすぎました!燃え尽きて練習が嫌になったわけではありません。もともと練習が嫌いですから(笑) 目標を失ってやらなくなったと言うとちょっと違うのですが、何かに迫られないとやらないナマケモノなので、それは少なからずあるでしょう。でも、ただただ普通に怠けすぎました。折角昨年夏までの間にたくさん走ったり登って付けた体力も筋力も、ぜんぶぜんぶチャラになってしまいました。はい、反省しています!楽しく遊ぶことができればそれで良いのですが、やっぱり身体は軽い方が良いわけで、ちょっとでも速く走れた方が楽しむ余裕がよりあったりするわけで、そのためにやっぱり「トレーニング」は不可欠だと・・・・・・わかっているんですが、ちょっと休みすぎました。満足感に甘えすぎました。
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満足感からの脱却、2017年に目指すものは?
正月ボケボケの長い冬眠からやっと目が覚め始めてきたここらへんで、ほんわりした気分から脱却したいところです。まずはスイッチ探しから始めるわけですが、やっぱり追い込まれないと何もできない性格。レースについては前半(夏頃まで)に3つほど目標を決めました。わたしなりに結構なジャンプアップが必要です。それなりに一生懸命取り組まないと達成できない、身体だけじゃなく頭も使って達成するには何をどうすべきか総合的に考えなければならないものにしました。また、トレイルランニング・ランニングだけでなく、3年くらい先までに叶えること、新しいチャレンジなど今年はその基盤をつくるべき地味だけど大切な年になりそうです。ここからまた3年。そのスタートを切ったところです。

みなさんに少しでもこのワクワクとたくさんの冒険を伝えられますように。

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