上毛三山と呼ばれる赤城山(他に妙義山、榛名山)は、火口原湖である大沼、小沼一帯を囲む複数の外輪山を指します。なかでも最高峰の黒檜山(くろびやま/標高1826m)から駒ヶ岳をつなぐコースは赤城山を代表するトレイル。周辺の森や湖岸には5~6月になると山ツツジの群落が現れ(タイトル背景の写真は5月の小沼近くの森)、秋は見事な紅葉となります。今回は静かな晩秋の赤城山をレポート。ネイチャースポット覚満淵(かくまんぶち)を加えた3時間強のショートコースを紹介します。
バス停と無料駐車場がある赤城公園ビジターセンターからスタート。湖畔の車道を右方向へ歩いて行くと赤城神社へつながる赤い橋が見えてきます。ここは寄り道しましょう。神社でトレランの無事をお願いしたらまた車道へ戻り、黒檜山登山口へと向かいます。湖畔から山頂までの標高差は約450mありますが、登山道はよく整備されています。比較的早いペースで70分。体力に自信のある方なら休憩なしで登ることも可能です。
黒檜山登山口からいきなりの急登です。大沼を背に樹林帯と岩場が続くトレイルを登ります。体が汗ばみ、ポカポカしてくるころには猫岩に到着します。ここは樹林が少ない尾根状になっており、大沼を中心とした外輪山が一望できます。撮影場所としても有名で赤城山を紹介する雑誌やウエブサイトでよく見られる眺めといえます。
猫岩で一休みしたら一気に山頂を目指します。巨石が転がる急登を息を整えながら登ると、やがて稜線にたどり着きます。左に曲がれば標高1826mの黒檜山山頂です。広々とした山頂は眺めがよく、武尊山、榛名山、浅間山、快晴日は遠く八ヶ岳連峰まで眺望が楽しめます。ここで水分&食料補給は済ませましょう。エネルギー切れになる前に、が大切です。
黒檜山から駒ヶ岳への稜線は下って再び登り返し。花見ヶ原からの合流点である南峰の石碑や鳥居を過ぎるといよいよ下りが始まります。最初は木階段ですが、中間部からは笹尾根に変わり、視界が広がります。駒ヶ岳を正面に見ながらのランは、とても開放的で充実した気分を味わえるでしょう。
駒ヶ岳への登りはダケカンバやナナカマドの灌木帯を抜けて行きます。山頂はスペースが狭く、黒檜山よりも展望は望めません。ひと休みしたら大沼へ向け、下山しましょう。ここの下りは数カ所鉄階段があり、ジグザグのトレイルになっています。斜度は緩いため、テンポよく下っていけますが、登ってくるハイカーも多く、登り優先のルールに従い進みましょう。
大沼湖畔の車道へ出たら左へ曲がり、覚満淵の入口へ。標高1360mにある高層湿原の覚満淵は小尾瀬と呼ばれるほど、すばらしい自然が残る名所です。特に6月に咲くレンゲツツジの群生は観光客に人気があります。1周20分で見ることが可能な覚満淵は、走らずにゆっくり散策しましょう。
周辺は地蔵岳、薬師岳、長七郎山などの独立した山に囲まれ、いずれも湖岸駐車場(最寄りバス停)より2~3時間の行程。大沼、小沼の湖畔散策も含めさまざまなコースプランが立てられます。4月までは残雪が残るため、シーズンは5月~11月がベストでしょう。
レポート=アビル(編集部)

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6.9km |
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0m(+599m / -599m) |
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赤城山へはJR前橋駅から路線バスが出ていますが、山頂直下まで周遊道路が開通しているため初夏や秋のピーク時を除けばマイカーがおすすめです。クルマの場合、関越道・赤城ICから40分ほどで大沼に到着します。赤城公園ビジターセンターには広い無料駐車場があり、トイレや軽食店、売店が付設しています。
今回の行程は約3時間。春~夏であればパックは小容量のもので十分、ウエストバックタイプでも
飲料、おやつ、携帯食などが入ればOKです。

- 11月中旬、赤城では晩秋でしたが赤城山麓は紅葉が見事。鮮やかなクレパスで描いたような色とりどりの紅葉

- 赤城山の神を祀る赤城神社。突き出た半島のような場所に建つ赤城神社は湖面に浮かぶ小島のよう

- 猫岩からの眺め。左奥に長七郎山、正面に地蔵岳、眼下に大沼が見える。絶好の撮影ポイント

- 猫岩から黒檜山までの登り。眼下に見えるのが大沼。巨岩が転がるトレイルは浮き石も多く、慎重に登りたい

- 花見ケ岳からの合流点となる南峰には、御黒檜大神の大岩が鎮座している。この山にも神が宿るようです

- 黒檜山から駒ヶ岳へ向かう下り道。正面に駒ヶ岳、奥に長七郎山と小沼が見える。木段はスピード抑えめで

- 笹尾尾根は抜けがよく、気分がいい。緩やかな下りは軽やかに走れる

- 振り返ると黒檜山からの笹尾根のトレイル。オープンで気持ち良いコース

- 駒ヶ岳山頂へはオープンな登り。このトレイルも新緑の季節になれば樺の深い森に姿を変えるはず

- 淵といってもこんなに広い覚満淵。夏はミズゴケとツルコケモモの群生が見られる






