奥秩父の南に位置する大菩薩嶺は、その広大な稜線が大きな魅力です。遮るもののない開放的なトレイルは、このエリアのベストスポットといえます。眼下に甲府盆地、遠方に富士山や南アルプスを望みながら、日本百名山の大菩薩嶺コースを紹介します。
大菩薩峠登山口バス停を起点にスタート。バス停から車道を登ると10分程度で丸川峠分岐駐車場に着きます。この分岐から千石茶屋方面に行き、登山道へ入ります。全行程は15キロほどですが、標高差は1000m以上あります。登りでは体力を温存し、稜線と下りでランするといいでしょう。
最初の登りは岩がゴロゴロした砂地です。急坂は少なく、ペースを乱すことなく登っていけます。2つの展望台を抜けるとやがて上日川峠に着きます。ここは車で上がることが可能(舗装路)で駐車場も完備されています。ショートコースを計画する場合はここを起点にするといいでしょう。
上日川峠からは緩やな登りになります。山梨の森林100選にも選ばれた森はとても美しく、ブナやミズナラ、アカマツ、シラカンバなどの樹木が広がっています。福ちゃん荘、富士見山荘などのエリアを抜ければ大菩薩峠は目前です。標高1897mの大菩薩峠からは眼下に大菩薩湖、甲府盆地、遠方には南アルプスや八ヶ岳の展望が満喫できます。
大菩薩峠でひと休みしたらいよいよ稜線トレイルです。まずは親不知ノ頭を経て賽ノ河原へ。時間があれば賽ノ河原から右手に見える小高い頂(妙見ノ頭)に寄るのもおすすめ。大菩薩峠から雷岩まで続く稜線は視界が良く、適度なアップダウンで気持ちのいいランが楽しめます。大菩薩嶺まで40分ほどのラン&ハイクですが、大菩薩嶺のメインスポットを存分に味わいましょう。
雷岩を抜けると樹林帯に入り、すぐに大菩薩嶺に着きます。ここは木々に囲まれているため、山頂で記念撮影を忘れずに。丸川峠への下りは急坂の岩場になりますが、丸川峠から先は緩やかな下りです。下りは岩場のみ慎重に行けば、リズミカルにトレランできるでしょう。最後は林道につながり、そのまま丸川峠分岐駐車場へ。そこから舗装路を下ればバス停に到着です。
今回紹介したルートは急な下りや上り返しの少ない周回コースで、トレイルランなら4時間半前後の行程です。初心者でも安心してトライできるコースです。
レポート=アビル(編集部)

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15.0km |
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-4m(+1336m/-1340m) |
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クルマの場合、中央道・勝沼ICから30分ほどで登山口に到着します。駐車場は大菩薩峠登山口で5台程度、丸川峠分岐駐車場なら20台弱は駐車できます。
大菩薩嶺は山荘(4月上旬~11月下旬営業)が数多く、トイレも数ヶ所あります。水や食料は適量を持てば十分です。足りないときは山荘で購入しましょう。
登山口から10分ほど下った「大菩薩の湯」は露天、ジャグジー、レストラン、物産直売など施設が充実していておすすめです。3時間以内で600円。ここからJR塩山駅へのバスもあり、便利です。

- 大菩薩峠登山口バス停には茶屋があり、食事をとることも可能。足りない水や行動食は購入しておこう

- 丸川峠分岐駐車場までは舗装路で上がって行ける。マイカーならここに駐車するのがおすすめ

- 上日川峠にある「ロッヂ長兵衛」。峠にある駐車場は無料で利用できる。ここから山頂を目指す登山客は多い

- 標高1897mの大菩薩峠。正面に親不知ノ頭が見える。展望が良く、撮影のベストスポット。峠の介山荘で軽食も食べられる

- 親不知ノ頭の登り。雷岩までは岩場の多いアップダウンの繰り返し。慎重に。眼下に大菩薩湖(人工湖)が見える

- 避難小屋が目印の賽ノ河原。正面右に見えるのが妙見ノ頭。ここまでくると目指す大菩薩嶺が尾根の向こうに現れる

- 大菩薩嶺の山頂(標高2057m)は木立に囲まれているため眺望は良くない。しかし登りを完了し自然と笑顔

- 大菩薩嶺から丸川峠への下り。緩やかなトレイルは軽快なランが楽しめる

- 丸川峠にあるまるかわ荘。この時期のウィークディはどうやら営業していないらしい。水を残しておいてよかった

- 日帰り入浴温泉「大菩薩の湯」。火曜定休。営業は10時~20時(冬季は19時まで)




