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2010/05/08 今回の主人公
第7回 中川 健さん
最近、山で出会うトレイルランナー達がなにげに若い。間違いなく若いランナーが増えてきているのだ。
彼もまた昨今のトレラン界の平均年齢をじりじりと下げている20代トレイルランナーのひとり。
よくシェイプされた体がピッチに立つ姿をイメージさせる青年は理想型。クールでおだやかな物腰。でもハートは熱い。
サッカー少年はトレイルランナーに

- トレキャンの舞台は道志の森キャンプ場。今夜は豪華に焼き肉とおでんパーティーだ
ゴールデンウィークの最中、山梨県・道志村の山中に6名のトレイルランナーが集まった。場所は道志川沿いにあるキャンプ場。
午後5時に、車からごそごそと荷物を運び出した彼らは、大小のテントを張って夕食の準備を始めた。今晩はここでトレランキャンプだ(メンバーのひとり鶴橋さんの命名によって『トレキャン』と呼ぶことにした)。メンバーのひとり中川健さん(26歳)が今回の主人公。
小学生からサッカー少年、さらに大学の体育会まで14年間サッカーに青春を燃やした典型的な完全燃焼型。一見クールだが、話し始めるとおだやかに前向きな目標を語る青年。ランニングに本格的に取り組んで2年になる。
「大学を卒業してからも地元クラブで遊びのサッカーを続けているのですが、社会人になり3年ほどは運動不足がたたり『これはまずいな』ということに。それで、仕事を終えた後、帰宅途中にランニングを始めるようになったのです」
少年の頃から日常のように走っていた中川さんだが、コーチや監督から指示されたそれまでのランニングはトレーニングとしての義務だったから、正直、好んで走っていたわけではなかった。
大人になって自主的に始めたランニング。すると走る楽しみが少しずつ分かってきた。
「ランニングはダイレクトに成果が現れるスポーツだと感じました。チームスポーツは試合や実践練習をこなしても、なかなかイメージどおりにいきませんけど、ランはさぼらないで続けると、面白いように体が軽くなっていくのがわかる」
毎週水曜日の夜、東京港区の職場から自宅までの帰り道、横浜・みなとみらい21の海岸沿いをもくもくと走る。
「横浜駅から港の見える丘公園まで往復12km、調子がいいときは根岸まで足を延ばすと18km。夏の公園はカップルだらけなのですが、夜景が綺麗で大好きなコースです。休みの日は新高島のマリノスタウンの外周でインターバルをしています」
昨年11月、つくばマラソンで初めてのフルに挑戦した。
「25km過ぎから辛くなってきて。それまでハーフのレースは何度か出たことがあるのですが、やはりフルはしんどかった。タイムは3時間36分。自分としては心残りのレースとなりました。ロードの世界ではよくフルのタイムを必ず聞かれます。自分としてはあちこちのレースを体験している最中で、タイムは二の次なのですが、なるべく早く3時間を切りたいと思っています。今年の目標のひとつです。あっ、言っちゃうとまずかったかな(笑)」
仲間と走るファンランがいちばん楽しい

- トレラン仲間のアツシさんとはよく一緒に山へ行く。アツシさんとは初めての高尾のレースで知り合った
トレイルランとの出会いは友人に誘われて参加した高尾山のレース。
「08年の秋に、少しかじっていたクライミングの仲間に誘われて高尾のトレイルレースに出ました。初めてのトレイルランの印象は人が多くていやだな。ということ。ロードレースと違ってトレイルレースはもっと和やかなものだと思っていました。でもその後ファンランに行くようになり、山を走る楽しさがだんだん分かってきた。昨年は春から秋にかけては毎月のように友人とファンランに出かけました」
それまでは地元の友だちやサッカー関係の付き合いが中心だった中川さん。トレイルランを始めてからというもの、友だちの輪が急速に拡大中だ。
「今回は出場予定の道志トレイルレースの試走に、喜多村さん(『燃えラン』に彼を紹介した人)とそのお友達がファンランを兼ねて一緒に走ってくれるということで。しかもテントを張ってキャンプしようということになって。トレランは走るだけでなくいろいろな楽しみがあるのですね。トレキャンは初体験でしたが、本当に楽しい一晩でした。
喜多村さんとも陣場のトレイルレースで知り合い、今回付き合ってくれたアツシさんとも高尾で知り合いました。トレイルランをやり始めてから友だちがかなり増えました。山でランナーに出会うと親近感が湧くというか、本当にすぐ友だちになれる。喜多村さんには山だけでなく飲みにもよく誘っていただいています(笑)」
ターゲットレースは秋の『信越五岳110K』

- メンバーに自前で作成したコース資料を配布しブリーフィングする中川さん。意外とマメな性格なのだ
今年の2月に一年ぶりに鎌倉トレイルレースに出場した中川さん。なぜレースを中断していたのだろう。
「自分にとってのトレイルランは勝ち負けではなく、単純に山のトレイルを走破する達成感です。景色を眺めたり初めてのトレイルを走るのは気分がいい。走り終わった後の温泉もいいです(笑)。レースよりもファンランの方が楽しいので一年ほどレースを控えていたのですが、昨年から思わず走ってみたいというレースが増えてきたので」
5月は道志トレイルレース。6月は富士山の麓、忍野高原のレースに出場予定。7月の野沢温泉も検討中とか。
春、山の雪が溶けるのを待っていましたとばかりに精力的に山にでかけ、5月からは40~50kmロングトレイルを中心にトレーニングを兼ねたファンランを楽しんでいる。今年は目標となる大きなレースがあるのだ。
「トレイルランはそれ自体が楽しいので、キツイと感じても辛いと思うことはないですね。
今年はしっかり走り込んで、秋の信越五岳110Kにエントリーしようと思っています。とても雄大で感動的なレースだと、出場した多くの人から聞かされています。もちろん100kmなんて走ったことがないので本当に走れるのかどうか。でもいまからワクワクしています」
月並みながら彼にトレイルランの魅力を訪ねると。
「うまく表現できないのですが、『自分がすべて』という事ですかね。サッカーは周りと息が合わないとゲームにならないのですが、トレイルランは走ることも休むことも個人の勝手です。でも甘えが効かない。一度山に入れば誰も助けてくれないから自分との戦いとなる。そんな自分に厳しくて刺激的なトレイルランが大好きです」
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サッカー、美術館めぐり |
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2年半。トレイルランは08年秋から。フルマラソン3時間36分(09年つくばマラソン) |
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| 荒川タートルマラソン(2009年10月)、筑波マラソン(11月)、六郷グリーン駅伝(2010年1月)、神奈川マラソン(2月)、鎌倉アルプストレイルレース(2月)、大山登山競走(3月) |
中川 健さんご紹介による 次回『燃えラン』主人公は、千葉順一さんです!

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- 中川 健さん
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- 千葉順一さん








