トップページ > 燃えよトレラン > 千葉順一さん

燃えよトレラン | 『燃えよトレラン』ではトレランに燃える、熱きランナーたちを紹介していきます。

千葉順一さん

2010/06/04 今回の主人公

第8回 千葉順一さん

学生時代の夏、バイクで北海道を一周し、その雄大な自然に圧倒された。
その後の北海道での4年間の転勤生活は彼に大きなインパクトを与えた。走ることの意味を知った。夏は登山、冬はスノーボード。母なる大地が与えてくれたものは、自然とたわむれる悦びをだけではない。仕事や日々の暮らしのエネルギーと未知なる冒険へチャレンジするスピリット。

かけがえのない第二の故郷

トムラウシの渓谷にて。札幌在勤中は精力的に北海道の山に登った
トムラウシの渓谷にて。札幌在勤中は精力的に北海道の山に登った

千葉さんは最近、横浜市港北区の鶴見川沿いの町に引っ越してきた。彼の家から10分ほど上流に行くと街を見渡す小高い山がある。緑溢れる丘の公園は絶好のトレーニングスポットだ。

「東京方面から沿線ずたいに物件を探していて、最初に山と緑を感じた町。幸い目の前には鶴見川が流れていてラン二ングもいつでもできるし、生活環境としてはとても気に入っています。この山にもよく走りに来ますよ」

小さい頃から、知らない土地や異国に憧れと興味を抱いていた少年は、いつしか我が身を冒険旅行へ駆り立てていった。

「大学生の夏休みにバイクで北海道を一周しました。新潟まで走って、そこからフェリーに乗って小樽へ。そこから北の最北端まで行って知床を周りました。実はその際、襟裳岬だけ行ってなくて…。どうしても心残りでその後会社員になってから、今度は本州を走って再び北海道へ。それで北海道ツーリングは完結しました(笑)」

2度の北海道の旅は彼に強いインパクトを与えた。勤めて6年目の春、27歳の時に人生の転機ともいえる出来事が訪れる。それは札幌支社への転勤辞令。

「転勤前の2年間はオフィスワークで、休みの日にスイミングクラブで少し泳ぐ以外は、自宅と会社を往復する毎日でしたが、北海道に行って生活は一変しました。お金を払ってインドアのジムでスポーツをせずとも、周囲はアウトドアスポーツの宝庫。街から1時間もでると、そこは大自然です。営業になり平日は夜遅くまで忙しいのですが、その分、週末は皆リフレッシュします。オンとオフのメリハリの利いた生活でした。遠出をせずともランパン&ランシャツであてもなく走りに出かける。見るもの肌で感じるもの全てが新鮮でした」

「丸4年、向こうにいましたがその間、大雪山や利尻岳などあちこちの山に登って登山の面白さを知りましたし、冬はスノーボードにもハマりました。5年目に入り、今年もまだ北海道で仕事できると思った矢先に東京に戻ることになりました。とても寂しくて、正直そのまま永住したいくらいでした。あの4年間で得たものは、自分の人生にとって大きなエネルギーになっていますね。北海道は僕にとってかけがえのない第二の故郷です」

ホノルル、ハセツネに賭けた3年

会社のメンバーと参加した05年ホノルルマラソン
会社のメンバーと参加した05年ホノルルマラソン

ランニングスポーツとの本格的な出会いは30歳を迎えてのホノルルマラソン。それはいずれ北海道マラソンに出場したいという願望へのスタートだった。

「北海道で暮らした最後のシーズン、社内でホノルルマラソン熱が巻き起こりまして、自分もぜひ挑戦しようということに。フルは走ったことはありませんでしたが、ホノルルは制限時間がないし観光スポットもあるので、マラソン初挑戦には恰好のイベントですね。3年連続でホノルルマラソンに出場しました」

「ハワイも魅力的だったのですが、本当は地元開催の北海道マラソンに出たくて。でも制限時間が4時間で出れなかった。まずはホノルルでフルマラソンのスキルを学ぼうと。
3年間で30分以上タイムを縮めましたが、3年の最後のレースは4時間フラット。宿題は持ち越されましたが、でもあの3年でタイムアップしていくランニングの楽しさを覚えました」

何事にもハマりやすい千葉さん。趣味でも仕事でも、一つの物事を始めると自分の中にある目標をクリアするまで自分を追いこむタイプ。猪突猛進・自己啓発型の男子に多い性格。そして、またもや自分でせっせとハードルをセットしまう新たなチャレンジに出会った。

「東京に戻った夏、『知床エクスペディション』というツアーで北海道の知床半島をカヌーで巡りました。そのお客さんの中にアドベンチャーレースをやっているという方々がいて、いろいろ興味あるお話しを伺っているうちに、『一緒に出てみませんか?』ということになりました。
早速、翌年春に奥多摩で開催されたレースに参加しました。大したキャリアもないのに、カヌー、MTB、トレイルランの3種目をこなしました。とても楽しいレースだったのですが、特にトレランが印象的でした。それまで山道は歩くものだと思っていたので…」

1年後、千葉さんはトレイルランナーになっていた。4月の青梅高水山のレースを皮切りに、北丹沢、ハセツネに出場。それから3年連続でハセツネに挑戦。2回目のハセツネ(07年大会)では14時間51分。14時間代完走という目標をクリアした。

「そうなんです。今度はトレイルランにドップリとハマりまして(笑)。何事も集中してやりたくなるタチなもので。
好きな山と好きなランニング。そこに71.5kmのナイトも含む山岳耐久レースという未知の世界。ハセツネは当時の僕の冒険心をくすぐる最大のイベントでした。仕事の合間を見つけては奥多摩に練習に通いました」

トレイルランレースに収まらない千葉さんのチャレンジは続いた。休みを作っては、日本アルプスの登山、屋久島や奄美の諸島、ついにはブラジルやアフリカのサバンナにまで到達。その行動力には正直驚かされる。

「やはり自分としては、新たな発見が好きなので、30代半ばを迎えここ数年は志向もだいぶ変わって来ました。若いうちだからこそできるので。
最近は一緒に走っている『湘南ゆるゆるランニングクラブ』の仲間と旧東海道400Kmに挑戦中で、あと2区間で完走です。まったくの自己満足の世界ですが、楽しみながらいいトレーニングになります。トレイルでは山岳のファンランにもよく出かけていて、南アルプスの鳳凰三山や北アルプスの常念岳はトレイルランでした。一方、純粋にフル装備で槍ヶ岳に登ったり、目的に応じて山を楽しんでいます。山はいろいろな楽しみ方があっていいと思います」

「レースも、いま興味あるのは京都一周トレイルや熊野古道のレースかな。関西の方へはあまり行ったことが無いので。いずれは話題のモンブランも周回してみたいですね。実は今年結婚を控えていまして家族もできるので、これからは自分だけというわけにはいかなくなりました(笑)。これまで見てきたもの、体験してきたものをパートナーと共有しないといけませんね」

マラソンは一生続けるいい刺激

湘南ゆるゆるクラブのメンバーと逗子・葉山にある湘南七福神めぐりファンラン
湘南ゆるゆるクラブのメンバーと逗子・葉山にある湘南七福神めぐりファンラン

今も週2回(水曜と週末)のペースでトレーニングを続ける千葉さん。ちなみに、『燃えラン』紹介者の中川健さんとは横浜の『ジョグスパ』のラン二ング教室で友人になった。中川さんとは10歳も年が離れているが、ランニングが作る友だちの輪に年齢は関係ない。オフタイムのランはライフスタイルの中の日常。しかし、攻めすぎないファンランは千葉さんに非日常の安らぎを与えてくれる。
今年1月『千葉の館山若潮マラソン』では念願のサブ3(2時間59分51秒)を達成した。

「昨年の1月の勝田マラソンで3時間01分を出しまして、昨年は1年間マラソンレースに入り込んでしまったのですが(笑)、お陰さまでやっとサブ3を達成したので、これからはレースを楽しみたいとともにサブ3を目指す仲間をサポートしたいですね。そして早く達成してもらって、ファンランに誘いたい(笑)」

「いま振り返ってみると、一人でやるスポーツや旅が多かったな~。子供の頃からそうだったのかもしれない。チームスポーツにはそれなりの連帯感とかがあるのでしょうが、自分一人の力で結果がでるスポーツはきついのですが、感動もまた大きい。でも、普段のファンランや旅行は仲間や家族とかがいい。ラン二ングは双方を叶えてくれる、最高のアウトドアスポーツですね。生活の中のいい刺激になっています。これからも走れる限り続けていきたい。
次回のレースは8月の北海道マラソンです。やっぱり北海道には年に一度は帰らないと」

千葉さんの冒険はまだまだ続く。

千葉順一(ちば・じゅんいち)

1973年神奈川県川崎市出身。航空会社勤務のビジネスマン。大学時代のアイスランド旅行、バイクで日本全国ツーリングに始まり、海外の辺境にも足跡を残す根っからのディスカバーツアラー。所属する『湘南ゆるゆるランニングクラブ』のメンバーとゆるくて楽しいロード&トレイルランを実践中。

千葉順一(ちば・じゅんいち)

パーソナルDATA
dot_bule自己分析『燃えラン度』

自己分析『燃えラン度』

dot_buleロード・トレラン比率

ロード・トレラン比率

dot_buleランニング以外の特技or得意分野

冒険旅行、登山

dot_buleランニング歴・記録

9年、フルPB 2時間59分51秒

dot_bule過去1年の出場レース 水都大阪ウルトラマラニック(2009年5月)、サロマ湖ウルトラマラソン※サブナイン達成8時間54分38秒(6月)、釧路マラソン(7月)、北海道マラソン(8月)、北京マラソン(10月)、湘南国際マラソン(11月)、神流トレイルラン(11月)、千葉マリンマラソン(2010年1月)、館山若潮マラソン※サブスリー達成2時間59分51秒(1月)、鎌倉アルプストレイルラン(2月)、東京マラソン(2月)、川崎ハーフマラソン(3月)

千葉順一さんご紹介による 次回『燃えラン』主人公は、遠藤和子さんです!

千葉順一さん
千葉順一さん

遠藤和子さん
遠藤和子さん

ページのトップへ戻る