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燃えよトレラン | 『燃えよトレラン』ではトレランに燃える、熱きランナーたちを紹介していきます。

生田目耕さん

2010/08/07 今回の主人公

第10回 生田目耕さん

日焼けした精悍なマスクと鍛え抜いたボディは市民の安全を守る男子の姿。
アドベンチャーレースの魅力にとりつかれた生田目さんはただいま『エクストリームシリーズ』連覇中だ。自然の懐で共にたわむれ、その厳しさを共有できる仲間っていいな。トレイルランニングもそれが理想だと思う。

市民の安全を守るレスキュー隊員

里山アドベンチャー(群馬県みなかみ町)レース。最後尾が生田目さん(2007年9月)
里山アドベンチャー(群馬県みなかみ町)レース。最後尾が生田目さん(2007年9月)

厚い胸板と太い二の腕はランナーというより格闘技系の筋肉体形。まさに「筋骨隆々」という表現が当てはまる生田目さん。職業は消防官。署ではレスキュー隊に所属して4年、火災、交通事故、地震などの災害から市民の生命を守る頼りになるアニキなのだ。
先日、関東の消防署に勤務するレスキュー隊の大会「関東地区消防救助技術指導会」では神奈川県代表として出場。地下で酸欠により倒れたという被災者(想定)をロープで引き上げるという競技だったらしいが、隊員は日々研鑽を続けているのだ。

御多分にもれず生田目さんも中学時代(相模原市由野台中)は陸上部に所属。
「目立った活躍も記録もありません。ごく普通の部活の日々でした。ただ、後輩と話すのは「学生時代追いこまなかったから、今が楽しめている」ということ」(笑)。
そう、バーンアウトしない程度のスポーツとの関係がいい。

地元の高校を卒業して19歳で神奈川県伊勢原市の消防官になった。
「父親が消防官でして、やはり親父の背中を見て育ったというか、子供の頃から消防官という職業に憧れを抱いていたのでしょうね。それと『休みが多くていいな』と思ってました」

生田目さん、どうやら当時はスマートな青年だったらしい。しかし職場は訓練や体力強化が日常。生田目さんに待っていたものはなかば強制的な意識改革だった。
「職場での強化ももちろんですが、個人でもトレーニングしないと着いていけない状況でしたので、自然とトレーニングは日常になり、いつしか自己鍛錬に目覚めてしまった自分がいました」

チーム『KIWAMI』3連覇に向け邁進中

2009年1月の伊勢原駅伝。KIWAMIは一般の部で2位。ランナー兼チームキャプテンを務めた生田目さん
2009年1月の伊勢原駅伝。KIWAMIは一般の部で2位。ランナー兼チームキャプテンを務めた生田目さん

消防官としてのキャリアを積み、業務に没頭した20代。そして円熟の30代を迎え、生田目さんはその後のライフスタイルを大きく変えるイベントに出会った。

「32歳の時、職場の後輩からアドベンチャーレースの大会に参加したいのだけれども、メンバーが一人足りないので出てください、ということで面白そうなので出てみることに」
レースはMTB、オリエンテーリング、トレイルラン二ングの3種目で競うチーム戦。晩秋の長野県安曇野で開催されたレースは刺激的だった。
「落ち葉が凍るほど寒い日で、3人でルートファインディングを誤って別の沢を詰めてしまいました。何時間も登ったところで立ち往生して引き返しました。あんなに心が萎えたことはなかった。きつかったけど、でも楽しかった」

この体験を契機に生田目さんはアドベンチャーレースの魅力に引き込まれていった。
「その後、署内のメンバーを中心に『KIWAMI』(=極み)というアドベンチャーレースのチームを結成しましてレースに出るようになりました。現在8名ほどメンバーがいます。レースの合間には『KIWAMIシリーズ』という命名で、町田会場で年4回ほど飲み会もありかってに盛り上がっています(笑)。レースを通じて仲間も沢山できました。目標ができると辛いトレーニングも楽しくなる」

国内のチームが50~60チームも集う『エクストリームシリーズ』(栃木・奥多摩・福島・静岡年4戦)に参戦して5シーズン。種目にカナディアンカヌーも加わりアドベンチャー度はさらに加速。チーム『KIWAMI』はエクストリームレース界では一目置かれる強豪チームへとステップアップしていった。最近はシーズン2連覇、昨年は招待チームとして徳島で開催された『四国エクストリームレース』に参戦し、MTBに代わりオーシャンスイムが含まれた同大会でも男女混合チームで見事準優勝。チームワークと運動量を見せつけた。その中心的心の支柱が生田目さんだ。

「僕にとってエクストリームレースとは地球の凸凹で遊べる最高のスポーツです。そして、3人のチームワークが求められる人生劇場的な楽しさも最高です。3連覇を目標に9月の大井川(静岡)戦に向けてチームの志気は上々です」

よき仲間とともに自然の懐でたわむれ、その厳しさにともに対峙する友がいる。アドベンチャーレースっていいスポーツだな。

丹沢大山がホームゲレンデ

昨年夏、救助隊のメンバーで修行のために富士山登山。こわもての皆さんですが心優しい市民の味方
昨年夏、救助隊のメンバーで修行のために富士山登山。こわもての皆さんですが心優しい市民の味方

アドベンチャーレースの種目にもあるトレイルラン。もちろん、普段の山走りにも余念がない。生田目さんの暮らす町には恰好の山がある。

「夜勤の仕事明けに職場からMTBで30分かけて大山の南尾根の登り口まで走り、そこにバイクを置いて山頂まで登ります。約1時間というところですか。サクサクっと登って午前中で帰って来ます。特に行事がなければ1週間に1度はトレーニングで登っています。アドベンチャーレースをやっていなければこんなに山に登ることもなかったのでしょうけど、僕のラン二ングのフィールドはトレイルしかあり得ない。大山は何回登っても飽きないいい山ですよ」

いまはまだアドベンチャーレースに没頭する生田目さんだが、気になっているトレイルランのレースがある。

「トレイルランのレースは過去に『青梅高水山』(07)、『北丹沢』(08)、『大山登山マラソン』(09)に出ました。順位ですか? とてもとても。完走するので精一杯です。トレイルランナーとしてはまだ修行中の身ですから(笑)。チーム戦と違って自分との戦いを強いられるトレイルランのレースは毎回いい経験になります。
そうそう、ハセツネ(日本山岳耐久レース)は3年連続で観戦に行ってるんです。富士登山競争も2回見に行きました。第1関門の浅間峠ですか。あの坂を走りながら登る年配の皆さんを目のあたりにするだけでなんだかパワーをもらえるんです。『凄い人たちだな』と…。
71.5㎞という距離に少しためらう部分があるのですが、いずれハセツネにも挑戦してみたいと思ってます」

生田目さん、待ってま~す!!

生田目 耕(なまため・こう)

1972年神奈川県相模原市出身。伊勢原市消防署勤務の消防官。署内で『チームKIWAMI』を結成しアドベンチャーレース『エクストリームシリーズ』 に参戦し4年。シーズン2年連続優勝。トレイルランは『ハセツネCUP』3年連続観戦。丹沢大山をベースに山走り力養成。37才まだまだ現役、進化を続けるランドマスター。

生田目 耕(なまため・こう)

パーソナルDATA
dot_bule自己分析『燃えラン度』

自己分析『燃えラン度』

dot_buleロード・トレラン比率

ロード・トレラン比率

dot_buleランニング以外の特技or得意分野

マウンテンバイク

dot_buleランニング歴・記録

20年(トレラン6年)

dot_bule過去1年の出場レース 伊勢原駅伝(2010年1月) 全国消防駅伝(2010年3月) エクストリーム那珂川(2010年4月) エクストリーム奥大井(2010年9月) 24時間夢リレーin平塚(2010年9月) エクストリーム四国(2010年11月)

生田目耕さんご紹介による 次回『燃えラン』主人公は、黒岩沙織さんです!

生田目耕さん
生田目耕さん

黒岩沙織さん
黒岩沙織さん

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