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トレランギア | レースでもファンランでもいつも一緒 だからいいモノが欲しい!!

第7回 パタゴニア

パタゴニア

クライミング、サーフィン、スキー、スノーボード、フライフィッシング、パドリング。重力という地球の摂理と戯れ、自然の流れに身を任せる。機械的な動力も観衆の声援も要しないこれらのスポーツは、人と自然とのあいだにある架空の境界を取りはらい、「自然と一体となる瞬間」という得がたい恩恵を与えてくれます。
パタゴニアのプロダクツは、あらゆるアウトドアスポーツ・エクイップメントのベースにあると考えていいでしょう。そのミッション・ステートメントは最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑えるということ。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行すること。
トレイルランニングというスポーツが日本で広まるずっと以前から、エンデュランス・スポーツ用のウェアを手がけているブランドなのです。

そもそもパタゴニアとは?

パタゴニアが生まれたのはアメリカ・カルフォルニア州にあるベンチュラという町。創設者のイヴォン・シュイナードが鷹狩団体に参加していたことでロッククライミングの技術を身につけ、繰り返し使えるピトン(ハーケン)を自分で作り始めたことからストーリーが始まります。ピトンとは岩に打ち込む釘のような用具で、カラビナをかけてザイルを通して使うもの。実家の裏庭に作業小屋を設けて、1つ1ドル50セントで売って歩きました。ギアの需要が増すと手作りでは追いつかず機械の必要性に迫られます。そこで1965年にクライマーであり航空技師のトム・フロストとパートナーシップを結んで、シュイナード・イクイップメントを経営します。シンプルで軽く、機能性や耐久性の高い製品はさらに人気を高めました。
1960年代後半、クライマーのウエアといえばチノパンと白いシャツ。どちらも古着屋で買うのが一般的でした。1970年にシュイナードがスコットランドに出かけた際、クライミング用に公式ラグビーシャツを購入。頑丈で耐久性の高いこのシャツが気に入り、アメリカに持ち帰ったところ好評で、イギリスやニュージーランド、アルゼンチなどからラグビーシャツを取り寄せて販売するようになりました。その後、ウエアの製造販売が増えたことでウエア部門専用のブランド名をつけることにしました。
シュイナード・イクイップメントの名はすでに登山用具会社として広く知られており、ウエアは登山意外の製品も扱うことから新しいブランド名が必要とされたのです。そこで当時、遠く彼方にある未踏の地というイメージがあった「パタゴニア」をブランド名に採用しました。こうして1973年、パタゴニアが本格始動したのです。

ピトンを作るイヴォン・シュイナード。1時間に2つ作り、1つ50セントで売っていた。[撮影:ダン・ドゥーディー]
ピトンを作るイヴォン・シュイナード。1時間に2つ作り、1つ50セントで売っていた。[撮影:ダン・ドゥーディー]
冬にピトンなどを製作し、春から初夏はヨセミテでクライミング、夏はサーフィンや山登り、そして秋から初冬はまたヨセミテという暮らしだった。[提供:パタゴニア]
冬にピトンなどを製作し、春から初夏はヨセミテでクライミング、夏はサーフィンや山登り、そして秋から初冬はまたヨセミテという暮らしだった。[提供:パタゴニア]
クライミング向けにいいと取り寄せたラグビーシャツ。この出逢いからパタゴニアが生まれたといっても過言ではないだろう。[提供:パタゴニア]
クライミング向けにいいと取り寄せたラグビーシャツ。この出逢いからパタゴニアが生まれたといっても過言ではないだろう。[提供:パタゴニア]

ご担当の八木さんに伺いました。

パタゴニア製品の大きなこだわりは何でしょうか――

私たちはクライミングやサーフィンといった機械的な動力を使わないアウトドアスポーツにおいて、常に最大の機能を発揮するウエアやギアを提供したいと考えています。流行のファッションなど、一時的なものを追うのではなく、機能性を重視した物づくりにこだわっています。私たちが掲げるデザインの理念は、多機能・耐久性など実用性があることなのです。
また、ビジネスを手段として、環境問題を解決するためにさまざまな取り組みを行っています。たとえば、1980年半ばからはパタゴニアのカタログは再生紙を使用しています。また、1991年には製品に使用するポリエステル、ナイロン、コットン、ウールの4素材が与える環境に対するインパクトを調べました。なかでも、コットンは栽培時に有毒の農薬が散布され、土壌や水質の汚染が深刻な状態にあることを知りました。そこで農薬を使わないオーガニックコットンを取り入れ、1996年にはコットン製品の100%をオーガニックに切り替えることに成功したのです。
また、1993年にモルデン・ミズル社との協力により消費者から回収したペットボトルから再生ポリエステルを作り、フリース製品の素材として使用しました。

環境保護にはかなり力を注いでいらっしゃると伺っていますが――

クライミング人気が高まったころ、シュイナードは数年前まで自然のままだった岩壁が、何度もピトンを打ち込まれて激しく変容している様子を目の当たりにしましたこれを機に、シュイナードはピトンの製造から手を引き、チョックという岩を傷付けにくいギアの改良を進め、「クリーンクライミング」を提唱しました。これが、パタゴニアが環境保護を始める大きな第一歩となりました。
森林伐採やダムによる川や渓流の汚染、公害や酸性雨、魚や野生動物の減少、そして地球温暖化など環境破壊はものすごいスピードで進んでいます。特にアウトドアを楽しむ私たちは、自然が破壊されるのを目の当たりにしてきました。
そこでパタゴニアでは、1985年から環境助成金プログラムを開始し、自然保護や生息地の復元を目指して活動する小さな環境保護団体を援助するために、毎年税引き前利益の10%、または売上の1%のいずれかで金額の高い方を寄付しています。助成金プログラムが始まってから、総額4,000万ドル相当の寄付を1,000以上のグループに行っています。また、スタッフを環境保護団体にインターンとして派遣するなど、金銭面以外のサポートも行っています。

リサイクル活動はどのようなことをされていますか――

2005年に開始した「つなげる糸リサイクルプログラム」は、着古した製品をリサイクルし、新たな素材として循環させることを目的とする活動です。直営店に設置してある回収箱に着古したパタゴニア製品をお持ちいただき、その製品をリサイクルしています。現在はキャプリーンなどのポリエステル製品や、オーガニックコットンTシャツなど、パタゴニア製品の90%がリサイクル対象になっています。しかし、リサイクルができるといっても、その前にリデュース(削減)、リペア(修理)、リユース(再利用)を考えることが大切なことだと思います。私たちは、今後も、製品のライフサイクルの循環の輪を結ぶこと、着古したウエアから新しい製品を作り出し、決してパタゴニア製品を廃棄物として埋め立て地で眠らせないことを目的に「コモンスレッズ・イニシアティブ」というより包括的なプログラムを進めて行きます。

直営店が増えていますが具体的なメリットは――

1988年にパタゴニア日本支社を設立し、翌年の秋には日本初の直営店を東京都の目白にオープンしました。現在、直営店は16店。今年の4月以降、新たに2店舗オープンし、18店舗になる予定です。また、正規取扱店は約350店舗あり、インターネットによる通信販売業務にも力を入れています。
直営店では店舗ごとにさまざまなイベントを開催しており、特に力を入れているのが「スピーカーシリーズ」。ゲストスピーカーを迎え、アウトドアスポーツや環境問題などをテーマとしたトークイベントを行っています。参加料は基本的には無料。これらのイベントを通してパタゴニアのストーリーを多くの方に知ってもらいたいと思っています。

取材・インタビュー=くりやまちほ(トレラン王国)

八木康裕さん

八木康裕さん
パタゴニア日本支社カスタマーサービスに在籍。日本支社がある鎌倉を中心に、近郊の逗子、葉山のトレイルを日々走る事がライフスタイルの一部になっている。信越五岳トレイルランニングレース、斑尾フォレストトレイルランニングレースなどに参加。
シュイナード・イクイップメントのブリキ小屋。スタッフは共にアウトドアを楽しむ仲間であり友人であった。この小屋は現在もアメリカ本社敷地内に残る。[撮影:トム・フロスト]
シュイナード・イクイップメントのブリキ小屋。スタッフは共にアウトドアを楽しむ仲間であり友人であった。この小屋は現在もアメリカ本社敷地内に残る。[撮影:トム・フロスト]
1999年のパタゴニアのカタログにはすでにエンデュランススポーツ向けとしてトレイルランギアが載っていた
1999年のパタゴニアのカタログにはすでにエンデュランススポーツ向けとしてトレイルランギアが載っていた
東京・ゲートシティ大崎は国内最大のフロア面積。2フロアのゆったりスペースでトレイルランニングギアも充実
東京・ゲートシティ大崎は国内最大のフロア面積。2フロアのゆったりスペースでトレイルランニングギアも充実

いま、プッシュするプロダクツを3つ選んでいただきました。

SELECT1

メンズ・エアフロー・Tシャツ/メンズ・エアフロー・スリーブレス・Tシャツ
M'S AIR FLOW T-SHIRT/M'S AIR FLOW SLEEVELESS T-SHIRT

エアフローというメッシュ素材を全面に使用した通気性抜群のベースレイヤー。速乾性も非常に高く、高温多湿の日本の気候にぴったり。バックパックなどと干渉する位置をずらした縫い目は従来のシームよりも幅を狭く、ステッチカウントを増やすことで肌との摩擦を最大限に抑え、強度を上げている。細身のシルエットで動きやすく、UPF(紫外線防止指数)15、防臭機能などもあり。胸と背部にリフレクタータイプのロゴ入り。

メンズ・エアフロー・Tシャツ/メンズ・エアフロー・スリーブレス・Tシャツ

メンズ・エアフロー・Tシャツ
■サイズ:XS~XL
■重量:110 g
■カラー:レイブン[写真]、ナーワルグレイ、レッドクローバー、ホワイト
■価格:7,350円

メンズ・エアフロー・スリーブレス・Tシャツ
■サイズ:XS~XL
■重量:87 g
■カラー:ウルトラマリン、プランタン、レッドクローバー、ホワイト[写真]
■価格:6,825円

SELECT2

メンズ・ロング・ホーラーズ
M'S LONG HAULERS

吸汗発散性と優れた速乾性を発揮し、長距離走行でもストレスなく着用し続けられる超軽量ショーツ。股下10cm(Mサイズ)のショートタイプでかつ、わたりが広めで足さばきがスムーズ。薄手の生地で、肌が擦れにくいソフトな風合い。デリュージDWR(耐久性撥水)加工済み。メッシュ部分は防臭加工を施してある。涼しさをキープする通気性のよいライナー、後部中央にキーループ付きの小型ポケットなどを装備。

メンズ・ロング・ホーラーズ

■サイズ:XS~XL
■重量:116g
■カラー:ウルトラマリン、ブラック
■価格:5,775円

SELECT3

ウィメンズ・ドラフト・タンク/ウィメンズ・ドラフト・Tシャツ
W'S DRAFT TANK/W'S DRAFT T-SHIRT

軽量なジャージ素材とメッシュ(エアフロー)素材を組み合わせた女性用のシャツ&タンクトップ。エアフローと同タイプの縫い目が肌との摩擦を軽減し、スリムフィットで動きやすく、素肌と一体化したような着用感。特にタンクトップは通気性が抜群でアクティブに動いても快適な涼しさを提供。防臭加工、UVプロテクション効果も備える。

ウィメンズ・ドラフト・タンク/ウィメンズ・ドラフト・Tシャツ

ウィメンズ・ドラフト・タンク
■サイズ:XS~XL
■重量:73g
■カラー:アマランス[写真]、セリーズ、ストーム、ホワイト
■価格:5,880円

ウィメンズ・ドラフト・Tシャツ
■サイズ:XS~XL
■重量:93g
■カラー:アマランス、セリーズ[写真]、ストーム、ホワイト
■価格:6,300円
※いずれの商品も「つなげる糸リサイクルプログラム」によりリサイクル可能。
※上記の商品のリリースは2011年3月以降からになります。

商品に関する詳しい情報:パタゴニアオフィシャルサイト

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