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レースレポート Vol.3 | 神流マウンテン ラン&ウォーク

秋の“トレラン祭り”を神流(かんな)で満喫

山々が赤と黄色の紅葉に彩られた群馬県神流町・御荷鉾(みかぼ)山系で『第1回神流マウンテン ラン&ウォーク』が開催された。今年の秋は天候不順で、開催週は冷たい雨が連日降り続いていたものの、当日は見事な秋晴れが到来。風もなく、日向にでればポカポカと暖かい、これ以上ないというトレイルラン日和だった。大会成功に向けて準備してきた町の皆さんの努力への賜だろう。

神流町は、群馬県南西部に位置し、上信越自動車道藤岡ICから神流川を遡ること1時間あまり、奥多野の深い山々と清流に囲まれた小さな町。標高は、役場周辺が340mで、周囲には1,000m級の西上州の山々が連なっている。
いわゆる100名山の様な著名な山として全国的には知られていないが、ロングクラス(40km)の最初のピークとなる西御荷鉾山(標高1286m)は驚きだ。展望の開けた頂からは赤城山、浅間山、谷川岳、遥か彼方には尾瀬の燧岳も見える。日本にはまだまだいい山がたくさんあるのだな、とつくづく思ってしまうのだ。振り返れば秩父山脈の裾野に雲海、前方には上州の山並み。そのパノラマに、後続選手に抜かれようともいったん立ち止まって記念写真、という参加者が後を絶たなかった。

ロングクラスの部は7時スタート。朝早くから沿道に集まった町民の皆さん総出の見送りを受け、選手の誰もが高揚しレースは序盤から俄然ヒートアップ。しかしながら登山道に取り付くと厳しい戦いが待ち受ける。ウォーミングアップも終わり、神流マウンテンラン&“ウォーク”の真髄へ。一気に約1000mの標高を駆けあがり(大半の皆さんは腰を据えて一歩一歩)、前述の西御荷鉾山に到達。その後、山稜に沿って御荷鉾スーパー林道とトレイルを交互に進む(途中2か所トレイルに入る)。トレイルを埋め尽くす落ち葉のクッションが心地よい。

第1関門のみかぼ森林管理事務所(第1関門)を通過すると、左手から登ってくるミドルクラスコースと合流。ここから女性ランナーの数が多くなる。他のレースでも同様の傾向があるが、女性ランナーの比率は短いコースの方が総じて高いようだ(最後の生命力は女性の方がはるかに高いと思われるが…)。まだ行程の半分も過ぎていないのに、ロングコース参加の選手が、スタスタ走る元気な女性ランナーに抜き去られていく。ガンバレ男子!!

赤久縄山の腹をまくように登り基調の林道を延々と進むと、コース最標高地点の杖植峠(21km)に到達。ここからいよいよ神流町への下りが始まる。600mを一気に下ると森を抜けると、谷に開けた持倉の集落(第2関門)に出会う。船子川の源流に程近い山間の集落は真っ赤な紅葉に包まれ、秋に咲く10月桜も開花中。その彩りに心なごませながらも選手は一心にゴールを目指す。

このレースでは今年のツールドモンブランで5位入賞した横山峰弘選手、ハセツネCUP女子優勝の星野緑選手らトップランナーもゲスト参加。一般参加者に混ざって和やかなレースを楽しんだが、一方でシリアスな闘いも展開された。

男子ロングクラスは、地元群馬の国体山岳種目選抜メンバーであり、3000mを超える山岳耐久レースの国際舞台「スカイランナーワールドシリーズ」でも活躍、昨年の08年の富士登山競争の覇者、横山忠男選手が優勝。2位には地元群馬県の相馬原駐屯地所属の陸上自衛官、大学時代は長距離ランナーとして箱根駅伝のメンバーにも名を連ねた栗原孝治選手が入った。
女子ロングクラスは自他ともに認める鏑木さんの大ファンである須藤吉仕子選手が初代女王に輝いた。ちなみに須藤さん40代から本格的に走り始め、数年前にフルマラソン3時間02分のPBを出したというすごいランナー。男子ミドルクラスは大宮自衛隊32連隊所属の黒澤真選手が群を抜くスプリンターぶりを発揮して優勝した。

大勢の拍手に迎えられながらメイン会場に帰ってきた選手たち。ゴールエリアでは今大会のプロデューサーである鏑木毅氏が、ひとりひとり選手を出迎える。世界の鏑木選手とハイタッチし、抱き合い涙する選手。予期していなかった歓喜のフィナーレ。選手は神流で体験したディープでサプライズなあの一日から当分逃れられそうにない。

大会リザルトはこちら
656KB
町をあげての応援に選手たちは和みヒートアップ
町をあげての応援に選手たちは和みヒートアップ
西御荷鉾山頂からの眺望。遠くに尾瀬の山々も見えた
西御荷鉾山頂からの眺望。遠くに尾瀬の山々も見えた
秋真っ盛りの持倉の集落を行く
秋真っ盛りの持倉の集落を行く
ゴールで鏑木さんが僕を待っていた。嬉しいっす
ゴールで鏑木さんが僕を待っていた。嬉しいっす
神流町婦人会の皆さんはハワイアンで歓迎
神流町婦人会の皆さんはハワイアンで歓迎

お父さんは鯉のぼり、松本大選手はハッピで登場。今日もトレイル祭りだぜ!

思わず笑っちゃうくらいスゴイ登り。西御荷鉾山頂まであと少し
思わず笑っちゃうくらいスゴイ登り。西御荷鉾山頂まであと少し
スーパー林道と並行して杖植峠を目指すふかふかのトレイル
スーパー林道と並行して杖植峠を目指すふかふかのトレイル
紅葉を背景に秋に咲く桜にランナーもビックリ。持倉の集落にて
紅葉を背景に秋に咲く桜にランナーもビックリ。持倉の集落にて
持倉エイドの手打ちそばがエンプティー目前の選手に大好評
持倉エイドの手打ちそばがエンプティー目前の選手に大好評
レースDATA
dot_bule開催日

2009年11月14日(土)・15日(日)

dot_bule距離・クラス

ロングクラス/40km、
ミドルクラス/20km

dot_buleトレイル率

87%

dot_bule高低差(最高地点-最低地点)

1180m

dot_bule参加数

ロングコース(40km)203名、
ミドルコース(20km)132名

dot_bule完走率

ロングコース(40km) 97%(196名)
ミドルコース(20km) 99%(131名)

dot_buleコースレコード(男/女)

[40km]
横山忠男 3:48:06 / 須藤吉仕子 5:29:51
[20km]
黒澤 真 2:03:19 / 井出弥穂子 3:05:37

dot_bule主催

神流マウンテンラン&ウォーク実行委員会

dot_bule大会HP

http://www.kanna-mountain-run.com/index.html

ランナーズVoice

  • 横山忠男選手

    横山忠男選手(ロングクラス総合/男子優勝)

    記録 3時間48分06秒
    前半の登りがきついコースでしたので、そこはあえて押さえて得意な下り(後半)に勝負をかけました。各区間でサインボードによるインフォメーションが適度にあり、レースプランが立てやすかったですね。山の中が静かでモミジを踏みしめる音が聞こえて、とても気持ちよいコースでした。

  • 栗原孝浩選手

    栗原孝浩選手(ロングクラス総合/男子2位)

    記録 4時間03分50秒
    自分としては下りが苦手なので、前半にいかに差を広げるかが勝負のポイントだったのですが、西御荷鉾山の下りで道を間違えてしまって…。だめですね。ハセツネで同じ自衛官の後藤さんが優勝したこともあり、いい刺激を受けています。次回はしっかり走ろうと思います。

  • 須藤吉仕子選手

    須藤吉仕子選手(ロングクラス女子優勝)

    記録 5時間29分51秒
    埼玉の伊奈町から参加しました。鏑木さんのトレランセミナーに参加してトレイルランの魅力にはまりました。鏑木さんが企画したこのレースには楽しみにしていました。まさか自分が優勝できるとは。地元の皆さんによる手づくりの心温まる素晴らしい大会を満喫させてもらいました。

  • 黒澤 真選手

    黒澤 真選手(ミドルクラス総合/男子優勝)

    記録 2時間03分19秒
    前半の登りはきつかったですね。心拍計で167を超えないようにチェックして走りました。3月21日に奥宮らと奥多摩の日原渓谷で「奥多摩巨岩渓谷トレイルレース」を企画しています。この場をお借りしましてPRさせていただきますが、皆さん一緒に走りましょう!!

  • 井出弥穂子

    井出弥穂子(ミドルクラス女子優勝)

    記録 3時間05分37秒
    ミドルは正確には20+3kmでした。町に下りてきてから最後の3kmを頑張れたのがよかった。普段は鎌倉や丹沢をベースにトレイルランを楽しんでいます。私の地元の山は木の根が多いのですが、鏑木さんが言ってたとおり神流は落ち葉でふかふかのトレイルでした。あと持倉でいただいたお蕎麦が美味しかった。

コースマップ

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