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トランスカレドニアンヌ2014 TRANS-CALEDONIENNE 2014

[開催日] 2014年7月5・6日, [開催地] フランス領ニューカレドニア本島, 取材=トレラン王国編集部, 撮影=花村一昇、南 洋行, 取材協力=ニューカレドニア政府観光局、エアカラン、東広インターナショナル

毎年7月の最初の週末、南半球ニューカレドニア島で開催される3名一組のトレイルランレース『トランスカレドニアンヌ』。今年で23回目を数える歴史あるこのレースは毎回興味津々だ。というのもレース会場が毎年異なるのだ。だから行ってみないと果たしてどのようなコースなのか分からない。今年もネイチャー体験満載の大会の模様をレポートする。

トランスカレドニアンヌ2014 TRANS-CALEDONIENNE 2014

『トランスカレドニアンヌ』(TRANS-CALEDONIENNE)概略

フランス領ニューカレドニア島で毎年7月の最初の土・日に開催されるトレイルラン二ングレース。3名の選手を1チームとしたチーム戦で、チームはミックス(男女混成)、ユニセックス(男性チーム、女性チーム)のクラスがあり、2日間の合計タイムで総合成績を決定する。またこの他、高校生の部、子供たち、障害者のクラスが2日目に開催される。会場は毎年、島内各地を移動して開催。2014年大会は北部山岳地を舞台とした37.5km(第1日)+30.5km(第2日)合計68kmの特設コースで競われた。コース中には密林の道なき道、リバー越え、急登など、さまざまなトライアルが待ち受けるアドベンチャーなトレイルレース。今季よりベースキャンプの移動が無くすことでサポートメンバーが不要となり、選手3名でのエントリーが可能になった。

試走不可、ぶっつけ本番のワイルダネスなコース

ヌーメアから270km離れたコネを目指す。あの山の向こうが今大会会場か
ヌーメアから270km離れたコネを目指す。あの山の向こうが今大会会場か

『トランスカレドニアンヌ』とはどうゆうレースなのか改めて解説したい。この大会は3名のチームパートナーが共にゴールを目指すチーム戦だ。現在国内ではトレイルランレースは個人戦が当たり前だが、チームで競い合うということにこのレースの魅力が集約されている。チーム戦と言えば『パタゴニアエクスペディション』などアドベンチャーレースが代表的だが、まさにスタイルは同じ。チーム内で体力の異なる男女、コンディションのいい選手、悪い選手が一緒になり、互いに助け合いゴールを目指す。途中で離れてしまっても、最後は3名が揃ってフィニッシュすることが条件だ。だからこそ感動も大きい。

2日間のレースはおおよそ1日30〜35 km。2日間合わせて60〜70km。累積標高差は公式に発表されていないが、おおよそ各々3000mを超える。この行程を2セット。2日間の合計タイムで競うステージレースだ。コースは毎年、島の北部〜中部〜南部と場所を変え、新たにプランニングされる。今年は首都ヌーメアから北へ270km。北部西海岸の町、コネから少し内地に入ったコニアンボという村が会場となった。2日間ともここをベースキャンプとして北部に広がる山岳地帯を巡る特設コースによってレースが開催される。開催地の山は村の共有地や牧畜業者の私有地であるため、大会開催期間のみ入山が許されている。したがってこの島では試走という概念はなく、レースはぶっつけ本番となる。「どのような難関が待ち受けているのか」。参加者にとってはその期待感がこのレースの楽しみでもあるのだ。

左が女子チーム、右がミックスチーム。どのチームもチームウエアを揃えます
左が女子チーム、右がミックスチーム。どのチームもチームウエアを揃えます
宿泊はテント。スタート/ゴールのメイン会場に隣接して選手村が設置
宿泊はテント。スタート/ゴールのメイン会場に隣接して選手村が設置

手つかずの自然が残るニューカレドニアの植生は豊かだ。冬を迎える7月といっても海に近い山稜には雨がよく降る。森は色濃く、初めて見る亜熱帯の樹林帯を走り、いくつもの沢を渡るアドベンチャー気分満載のコースは期待度100%だ。標高を稼ぐと幹が白樺にそっくりなニレの群生、稜線では乾いた砂礫のハイクと多種多様なルートが待ち受ける。これらのコースは登山道として整備されているわけではなく、林道や山ひだを縫ういくつかのトレイル(一部作業道)を独自につなげたもの。コース上にはおおよそ20〜30m間隔でマーカー(赤/白のテープ)が付けられていて、マーカーを通過すると次のマーカーが視界に入るというわけだ。だから道をロストしても手前のマーカーに戻ることでルートは発見できる。

各々のレースは早朝にスタートし午後3時頃には全てのチームがフィニッシュする。おそらく国内で50km以上のロングレースの経験者ならば、頑張り過ぎなければ誰もが完走が可能だろう。大会主催者の思惑は大会に参加する全ての人に2日間とも無事に完走してほしいこと。そしてキャンプで仲間と親睦を深め、翌日のレースへの英気を養ってほしいという願いがある。だから1日40kmを超えるレースにしない。そう、トランスカレドニアンヌはレースの勝ち負けだけを目的とした大会ではないのだ。地元とトレイルランナーたちの年に一度の祭りといってもいい。

男勝りのガッツ。フランスのマダムはたくましい

以前はこの島でもトレイルランのシングルレースが行われていたというが、現在は年に一度、このチーム戦のみが開催されている。一人でストイックに無言で走るより、3人でお喋りをしながらレースを楽しむことが、フランス人には合っているようだ。実際、毎年100組を超える参加チーム中、それぞれのカテゴリーで優勝争いをするチームは上位10組程度で、後続のチームとは大きくタイムが開いてしまう。おそらく、彼らは順位やタイムはあまり気にしていない。「ビリにならなきゃいいや」くらいの気持ちで、完走目的で楽しんでいる選手やチームが大半だと思われる。なにしろこのレースは毎年コースが新たに開拓されるため目標タイムというものがない、つまりコースレコードがないのだから。

これまでお目にかかった事のない巨木に遭遇する森林コース
これまでお目にかかった事のない巨木に遭遇する森林コース
コース中には幾度も沢や川が登場。橋がないため常に自然体で通過
コース中には幾度も沢や川が登場。橋がないため常に自然体で通過

レース中、幾度が部落を通過し村人と接する機会がある。おそらくここに暮らす子供たちは日本人を見るのは生まれて初めてかもしれない。フランス領になる以前よりニューカレドニアには先住民がいる。「カナック」と呼ばれる人たちで、都市部を除けば今も地方の村は彼らの居住地域だ。入植以来、ヨーロッパの文化が島に入り、今は島に移り住むフランス人と島人(先住民)は互いにリスペクトし合い共存している。
ニューカレドニアに来て驚くのは、島人の誰もがフレンドリーな事。その傾向は田舎に来れば来るほど色濃くなり、一見怖そうなお兄さんも、目が合えば「ボンジュール」と誰それいとわず挨拶をしてくる。これは見知らぬ人に対する警戒も込めたファーストコンタクトの意味合いもあるようだが、こちらからも「ボンジュール」と返すと、時折「ジャポーネ? (日本人ですか)」となる。ニューカレドニアには戦前、ニッケル採掘で多くの日本人が暮らしていたこともあり、彼らは日本人には好意的だ。フランス語が少しできればもっと仲良くなれるのに。残念。

一方、島に暮らすフランス人もまたチョー明るい皆さん。本国のフランス人とはちょっと違って南洋に暮らすフランス人はさらに人懐っこくておおらかなのだ。ちょっと英語で喋りかけると分からない早口のフランス語が倍になって返ってくる。もちろんチンプンカンプンだ。レースに参加しているお姉さんやお母さんたちはガッツがあって男勝り。おそらく彼女たちはレース中、男子選手と対等だ。スポーツ好きのフランス人は女性の参加率が明らかに高く、50歳くらいのお母さんが男性とコンビでガンガン山を走る。日本ではまずお目にかからない光景だ。そして男性も女性も写真を撮るのも撮られるのも大好き。カメラを向けると七色のポーズを決めてくる。

今回のコースに初登場した砂礫の稜線。晴れていたらかなり暑かったかも
今回のコースに初登場した砂礫の稜線。晴れていたらかなり暑かったかも

2日間のステージレースのベースキャンプはどのような生活なのか。大会会場にはホテルなどない。参加者は全てテント泊となる。チームごとテントやキャンピングテーブル、フランスパンとチーズ、ワインを持参して、トレイルランを楽しむのがニューカレドニアスタイル。メイン会場は村のイベント会場に仮設され、教会の集会場が大会本部に、子供たちのサッカーグラウンドが選手村に様変わり。夕食は村の奥さんたちが作るチキンとマカロニの特製ディナー、朝食は町からやってきたフランス人コックの皆さんが担当し(といってもあえて調理したものはないが)、ビュッフェスタイルのライトミール。そのつどお金のやりとりをして財布を落とさないよう、食事は大会前に希望をとり受付時に食券が配布されるシステムだ。選手村ではギターの音色や陽気な笑い声が響き、日本から参加した2組のチームもホストファミリーと共に焼肉パーティで盛り上がっていた。しかし午後9時にはピタッと騒ぎは止む。明日は大切な2日目。

フィナーレは男同士でも抱擁。チーム戦は熱い

今大会は腰までつかる川やロープをつたって草の斜面を滑り降りるような局面はなかったものの(一昨年はワイルドだった)、大小細かいピークのアップダウンが連なり、かつ林道を含め走りやすいトレイルが多かったこともあり、よく走るタフなコースだったようだ。2日目は標高差300〜500mの大・中ピーク4つをクリアするため、3人が揃って前日の疲れをどの程度回復できるかが勝負の分かれ目となる。

村の子供たちも沿道に出てきて応援。とても人なつっこいいい子たち
村の子供たちも沿道に出てきて応援。とても人なつっこいいい子たち

男子カテゴリー5チーム、そこに混ざって女性1人を含むミックスの2チーム(凄い!)でパックされたトップグループ計7チームが、CP3(13.5km地点)にまとまってやってきた。さすがにトップチームは無駄なお喋りをしないシリアスな皆さん。どのチームの選手も目がギラギラしているので優勝を狙っていることが分かる。まだ行程半ばなので無理をせず、互いに牽制しあいながらも当面一緒に前進し、どこで仕掛けるかを探っているよう。まるでツール・ド・フランスのようだ。このクラスはエイドでも補給は速やかだ。簡単な補給を済ませて首尾よくスタートしていく。

ミックスは昨年、一昨年とも地元ヌーメアのクラブチームの強豪が優勝を飾ったが、男子カテゴリーにはフランス本国からも選手がこの大会に勝つためはるばる来島する。もちろん世界的に名の知られているトップランナーではない。そもそもそんな選手はチームレースには出ない。ここにやってくる多くのエリート選手は、自転車やスポーツクラブのチームメンバーが多いようだ。純粋なトレイルランナーではないかもしれない。しかし彼らのレベルはかなり高いと思われる。後半、残り5km。チャージをかけるシーン。まだこんなに体力が残っていたのかと驚くほどのスピードで走り去っていく。そこに食らいつく後続のチーム。そんな強靭な選手達がカレドニアンヌにも少なからずいる。

3名の選手が互いに助け合い、協力してフィニッシュを目指すレース。その象徴とも言えるシーンはゴールシーンだ。おそらくその絵は万国共通で、チーム戦ならではのもの。足を捻挫し仲間に迷惑をかけてしまった選手、体力差をカバーするためコードで引っ張りつづけてもらった選手、上位を狙うチームに混ざり全力で走り続けた選手、そして家族で参加しタフお父さんに負けた息子など、立場や思いは違えども、3人で手をつないで高く上げながらフィニッシュゲートをくぐり、男同士が抱きしめあう。女性にはフレンチキス。このほのぼのとした光景を目にするにあたり、日本でもこのようなレースができると仲間が仲間を誘い、トレイルランのいい環境につながるのではないかと思う。チーム戦にはシングル戦では得難い何かがある。

午後3時過ぎ。教会前の芝生ではすでにフィニッシュを果たした選手やその家族たちが、リラックスしながら余韻にふけっている。子供たちはサッカー、犬たちは大勢の人間に驚いているのか尻尾を振りっぱなし。冬が近くても島の日差しは温かく、外で昼寝もできてしまう。毎度、会場には地元のお母さんたちがフリーマーケットを出店。手作りケーキやフルーツ、チキンの串焼き(巨大な焼き鳥)、南の島の花の苗木なども売っている。

渡邊さん(中)と近藤さん(右)。チームメイトを一人怪我で欠いても最後まで頑張りました
渡邊さん(中)と近藤さん(右)。チームメイトを一人怪我で欠いても最後まで頑張りました

表彰セレモニーが始まった頃、日本から参加した女性チームの3名がフィニッシュゲートにたどり着いた――。大会が迫ってから急きょ参加できなくなったメンバーに変わって組んだ急造チームだという。2日間、コース上で何度かこのチームに遭遇した。3人の年齢、体力(走力)も異なるため、どうしても遅れてしまうメンバーの一人が辛そうだった。家族を置いて一人遊びに来てしまったことも気がかり。「家族に迷惑かけちゃうから怪我はぜったいにしたくない」。だから攻められない。2日目、その女性はチームの先頭を走り、3名のペースは整った。この日はイーブンで走り続け前日の順位から少し挽回した。
フィニッシュ、そして、歓喜の輪。3人で成し遂げた完走だったと思う。

■ニューカレドニア観光局大会関係サイト

■大会オフィシャルサイト

大会レビュー

  • 今年のトランスカレドニアンヌの会場は島北部山岳地帯。この島の山は深い。
  • ベースキャンプとなる村は海岸の町コネから内陸に入った丘陵地代。
  • キャンプ地をクローズアップ。森の中で2日間500名を超える選手が共に暮らす。
  • 早朝5時30分、スタート会場に選手が続々と集まりだした。
  • 6時10分、この先何が待ち受けているのか?  選手たちも期待を胸に第1目のレースがスタート。
  • 午前8時、コース最深部の本日最高地プワダラ山中腹。青い空にニワウリの樹が生える
  • この辺り馬の放牧地らしく、彼らも観客として参加。
  • トップグループがトップスピードで駆け下ってきた。
  • カメラに気づいてくれたのか、ワイヤーアクションばりのパフォーマンス。
  • 深い森へ吸い込まれていく選手たち。
  • リーダーを務めるお父さん。おそらくファミリーで参加のトレラン一家。
  • 女子トップのチーム。リーダーのアンジェリカは毎年参加するフィットネスクラブのイントラ。
  • 選手のオアシス、エイド3(22km地点)が見えてきた。
  • エイドにたなびく大会協賛社のフラッグ。万国共通コカコーラzero人気です。
  • 補給食は土地柄グレープフルーツとクッキー
  • 各エイドではフランス版赤十字医療チームが配備され、
  • 選手の怪我の治療や、ファーストエイドに備える。利用者多数。
  • エイドで応援するお嬢ちゃん。久々に登場、レース会場で見つけた可愛いお子はキミに決定。
  • 日本男子チーム登場。左から渡邊さん、近藤さん、ポーリンさん。ちなみにポーリンさんは在日翻訳家。
  • 地元フランス人女性は年配の参加者も多い。しかもスタイリッシュでパワフル。
  • 使用率の高いシューズはサロモンとアシックス。その中で日本では見たことないミズノのトレランシューズ発見。
  • カナックの若者は裸足で参加。これでジャングルを駆け巡るのは驚き。
  • とにかく元気なフレンチガールはシャッターチャンスを見逃さない。
  • 日本女子チームも元気に通過。左から中里さん、片岡さん、2012年大会以来参加のマサコさん。
  • それではここからカレドニアンヌならではのコース概況を紹介。
  • こんな手造りの足もあちらこちらに。一人ずつ渡りましょうね。
  • 白樺にも似ているニワウリの森。ニューカレドニアの高地に多くみられる。
  • 稜線をまたひとつ越えてきました。お疲れ様。
  • アップダウンの続く尾根道。まだまだレースは中盤を過ぎたばかり。
  • やっと綺麗な沢にたどり着いたよ。ボトルにいっぱい補給したもんね。
  • 名前はわかりませんが、樹林帯で見つけた怪しい果実
  • とんがった葉っぱの群生。転ばないようにね。
  • かわいい沢や小川を何度も通過。このレースではゴアテックスシューズは不要。
  • おばあちゃんの優しい笑顔は世界共通です。
  • ブロンドヘアの僕、イギリスからパパと来たのかな。
  • 巨大なペットと散歩ではなく、男性に引っ張ってもらっているうらやましい女子選手。
  • 彼方に海が見えてきました。第1日目のゴールも間近。
  • ゴール会場。男同士でもがっちり手と手を結びあってフィニッシュです。
  • 夕食の準備ができました。村の皆さんも大忙し。
  • メニューはフライドチキンとマカロニ。レタスだけのサラダ、フルーツポンチとシンプルですが美味しい。
  • 野外食堂ではレースの話よりもちょうどこの日、ドイツに負けたサッカーW-CUPの話で盛り上がり。
  • 2日目早朝。毎年バヌアツから海を渡り参加している高校生チーム。高校生に見えないくらい強そう。
  • 昨日の疲れも何処へやら。スッキリしてますね、今日もがんばりましょう。
  • 朝食担当のコックのみなさんもスタートエリアに集まり選手の応援。
  • 2日目は選手の疲れを考慮して7時半スタート。
  • コースの両側は熱帯の密林。日本人にとって非日常の景観です。
  • 森を抜けて登ってきたのはトップグループ。
  • ミックスの優勝チーム。このクラスはレースに集中しているので無駄に声をかけません。
  • エイドでのお出迎え。この島では犬もどうどうとしています。
  • PC3を過ぎると本日の核心部へ。標高580mの前方ピーク下をトラバース。
  • こんもりしたピークの稜線にランナーが現れた。
  • 2日目は30.5kmのスピードレース。皆、自分の位置は分からないが一進一退の展開が続く。
  • カメラに向けて舌を出す人、ユーロ系に比較的多し。
  • ほっぺたを膨らまして機関車のように進むパフォーマンス。本日の特別賞。
  • 「さっきまでこれ着てたのよ」とわざわざ男性のパックから出して言い訳しつつ、
  • アンダーでそのまま走り去って行った彼女。
  • 正統派のポーズ。こちらも万国共通。よかった。
  • 昼間に見ると瀟洒な村のコロニアルスタイルの教会。
  • プルメリア、ハイビスカスなど、いたるところに花が咲き乱れ、
  • 既にフィニッシュしたパパは息子とお昼寝。
  • 村のパトカーはお馬さん。危険ドラッグやスリなどの犯罪もなくいたって平和です。
  • 里に下りると村の子供たちが選手にエール攻め。いいね。
  • 女子優勝チーム「ダンギョ」(島の言葉でクレイジーの意見)のスタータ(技師)とギュヨット(栄養士)。2人ともいかした姉さんでした。
  • レースもいよいよフィナーレ間近。沿道にはどんどん応援が増えてきました。
  • そして、日本女子チームが帰ってきた。まってたよ〜
  • 翌朝、ヌーメアのビーチに戻りました。昨日までの2日間がなぜか素敵な夢のよう。
『トランスカレドニアンヌ』参加のための基本情報

トランスカレドニアン(TRANS-CALEDONIENNE)とは

1774年にキャプテン・クック(イギリス人)によって発見され、後にフランス領となる。ニューカレドニア島(フランス語でグランドテール Grande Terre、「本土」と呼ばれる)とロイヤルティ諸島からなる島の面積は1万8575平方kmで四国ほどの大きさ。領内のサンゴ礁群はユネスコの世界自然遺産に登録されている。人口は約 26万人(2012年)、メラネシア系先住民カナックとフランス人が住民の主体で、公用語はフランス語。南緯20度前後の南回帰線にまたがる熱帯地域で、島内には多くの熱帯雨林が形成されている。

来年度(2015年)大会は7月4・5日
パックツアーで申し込むのが安心便利

成田空港離陸間近のエア・カラン便
成田空港離陸間近のエア・カラン便
風光明媚リゾート都市ヌーメア
風光明媚リゾート都市ヌーメア

『トランスカレドニアンヌ』は毎年7月の第一週週末開催。2015年度は7月4日(土)・5日(日)が開催日となる。この大会、一昨年までは1日目と2日目のスタート/ゴール会場が移動していたこともあり、ベースキャンプ地も移動しなければならず、選手(3名)以外のサポートメンバーもしくは、現地でのホストファミリーが必要であったが、海外から参加するチームを考慮して、昨年からコースが2日ともベースキャンプからの周回コース(1日目、2日目は別コース)となり、3名の仲間を募ることで参加が可能となった。

日本からエントリーできるのは、男性と女性の混成チーム(構成は自由だが1名は女性であること)、そして男性のみ、女性のみの3クラス。キャンプ地ではテント泊となるため、チームでひとつテントを持参することが条件となる。また、レース当日の指定装備も揃えることは国内のレースと同様(*詳細は大会HP参照)。なおこの大会に参加する場合は、現地で車での移動が必須となるため、大会エントリー付パックツアーの利用をお勧めする。航空券・ホテル・移動トラフィックがパックになったお得で便利なツアーが毎年4月より各社旅行代理店より発売される。

成田からエア・カラン便がほぼ毎日就航
日程の自由度も高い

日本からニューカレドニア島へは、エア・カラン便が成田から金曜(*月)を除く週6便、関空から週3便(月・金・*日/*は季節臨時便、いずれも2014年7月運行ダイヤ)が就航。飛行時間は成田からヌメア空港まで8時間40分、日本との時差は2時間のため時差ぼけも少なく体への負担も少ない。
7月のニューカレドニアは晩秋にあたる。7月のヌメアの平均気温は20度程度で、日中でも30度超えることはなかなかない。7月の降水量は東京の約半分、この時期、梅雨の真っただ中で高温多湿な日本とは変わって、南半球ニューカレドニアはトレイルランのベストコンディションを迎える。
レース会場は現地人の私有地(山岳地)を利用させてもらうこともあり、毎年場所を変える。前年が島北部の場合は翌年、島南部、もしくは中部といった具合だ。したがって、毎年コースの環境や景観が異なるため、行ってみないとどんなコースか分からないという期待感と不安感がある。ただ心配は無用。コースは完璧な誘導、医療班も含む充実のエイド、と運営体制は万全で、23回大会を重ねていまだ大きな事故はない。

ホテル街にはビーチが広がる
ホテル街にはビーチが広がる
市内とホテルを結ぶ市営バス。市民や観光客の足として手軽でリーズナブル
市内とホテルを結ぶ市営バス。市民や観光客の足として手軽でリーズナブル

スーパーで食料を調達し現地in
レースも楽しいが2日間のキャンプも楽しい

首都ヌーメアに到着したら、近隣のスーパーに赴き、フランスパンや飲料、食料の準備をする。大型のスーパーにはキャンプ用品も揃っているので、テント以外は現地で調達できる。木曜日に日本を出発する場合は、大会前日の金曜午前に現地で買い物をして、大会会場に入るのが一般的だ。

大会会場へは前夜(金曜日)に入るのが基本。夕方6時まで受け付け、7時から選手を集めてのブリーフィングが行われ、大会主催者からレースの概要、スケジュールが再度発表される。残念ながらこのブリーフィングはフランス語で行われるためフランス語が分からないとさっぱりわからないが、スタッフは英語も話せるので何か分からないことがあれば個別に質問できる。
スタートは過去3年、第1日目のレースが6時スタート、2日目は1時間〜1時間半ほど遅くして7時〜7時半のスタート。コースはいずれも30〜40kmのため、最終チームも午後3時にはフィニッシュする。コースは亜熱帯の島ニューカレドニアらしく、植生も豊かで、鳥や馬、シカなどの動物にも遭遇。日本のトレイルコースでは体験したことがワイルドなコースは驚きの連続だ。そんなコースを2日間、3名の仲間と走り、登り、暮らす。だからこそ感動も大きい。

どこのスーパーでも無造作に売っているフランスパン
どこのスーパーでも無造作に売っているフランスパン
ヌーメア最大のスーパー「カジノ」。ただし金曜午後〜日曜はアルコールの販売は禁止
ヌーメア最大のスーパー「カジノ」。ただし金曜午後〜日曜はアルコールの販売は禁止
カジノでは日本の食材も豊富。お醤油を一本キャンプ地へ
カジノでは日本の食材も豊富。お醤油を一本キャンプ地へ
大会会場(2013年度大会)。コカコーラを積んだ大型トラックも毎年お目見え
大会会場(2013年度大会)。コカコーラを積んだ大型トラックも毎年お目見え

初日金曜夜と大会1日目の土曜夜は現地会場の特設キャンプ地でテント泊。スペースを分かち合ってテントを張り、スペースに余裕があれば、ストーブでちょっとしたクッキングも可能。選手同士交流を深めることができる楽しいオフタイム。カレドニアンヌはただレースをするだけでなく、アウトドアスポーツ全般のノウハウを学ぶ格好の機会でもあるのだ。
レース後、日曜夕刻にヌーメアに戻り、帰国日まではお土産をかったりビーチに繰り出す(日差しがある日は海水浴も可能)。翌日火曜日夜には市内の競馬場で正式な表彰式が行われる(入賞者以外参加は任意)。できれば滞在期間を1〜2日とり、国際的ビーチリゾート、ニューカレドニアのもう一つの顔を体感して帰国できれば思い出はより深まるに違いない。

受付では持ち物チェックがある
受付では持ち物チェックがある
夜7時、ブリーフィングを開始。このあと皆さん9時には床に就いてしまう
夜7時、ブリーフィングを開始。このあと皆さん9時には床に就いてしまう
翌朝6時第1日目のレーススタート。2013年は朝から雨、このような年もある
翌朝6時第1日目のレーススタート。2013年は朝から雨、このような年もある
山は高くても1000mクラス。日本の山容に近いが、植生やワイルド感が全く異なる
山は高くても1000mクラス。日本の山容に近いが、植生やワイルド感が全く異なる
レースが終わると会場は賑やかなパークと化す。でも日曜はビールは飲めない
レースが終わると会場は賑やかなパークと化す。でも日曜はビールは飲めない
大会を長年運営してきたペレス夫妻とコースディレクターのドゥマスさん(左)
大会を長年運営してきたペレス夫妻とコースディレクターのドゥマスさん(左)

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